京都・哲学の道
 Kyoto Tetsugaku no Michi


智恩院
  昨日は保津峡で渓谷を楽しんだ後、三条にあるホテルに泊まった。そして、朝一番で哲学の道を、先人を気取って散策することにした。
  ホテルより先ず最初に訪れたのは知恩院であった。大きな三門(日本最大規模)は相変わらず圧倒的な凄さで迫ってくる。もう何回見ても凄いものだ。次に、南禅寺に行った。
南禅寺
  南禅寺三門も大きなもので、左の写真はその三門に登って撮ったものだ。上階は回廊となっており、ぐるっと回ることが出来るようになっている。
  知恩院、南禅寺の巨大な三門に見送られる様にして、今日の散策路へと歩を進めた。三門は、三解脱門、即ち空門、無相門、無願門の意味を持っているので、今日の散策の門出に相応しい気もした。
  哲学の道はこの南禅寺より銀閣寺の麓までの琵琶湖疎水(明治23年竣工、琵琶湖京都間の舟運、発電を目的に水路を開通)の側路1.6kmの事を言う。  
琵琶湖疎水、哲学の道
  もともとは、西田幾太郎や江上薫等の京大の哲学者が好んで散策した道で、思索の小径と呼ばれていたらしい。
  西田幾太郎の著書は、若い時夢中になって読んだものだ。特に「善の研究」は難解の性もあるが、ぼろぼろになるまで読んだ事がある。「働くものから見るものへ」、「自覚に於ける直感と反省」、「無の自覚的限定」と著書の題名からも氏の思想の一端を伺い知ることが出来る。 
銀閣寺
   哲学の道の途中に、西田幾太郎の碑が建てられており、「人は人吾はわれ也、とにかくに吾行く道を吾行くなり」と刻まれている。
  今日の最終コースの銀閣寺境内で、初めて休んだ。疲れた体に、銀閣寺の佇まいは心地良かった。この後はバスに乗り、京都駅に行った。そしてそのまま新幹線で帰京した。



ルート


三条(泊)〜知恩院〜金地院〜
南禅寺〜禅林寺〜哲学の道
〜銀閣寺〜京都〜東京

歩行 3時間

駐車場

銀閣寺他 有料


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