映 画

平成15年(2003年)

1月:ハリー・ポッターと秘密の部屋

1月:ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔


2月:壬生義士伝

3月:戦場のピアニスト

4月:シカゴ

5月:めぐりあう時間たち

6月:マトリックス・リローデッド

7月:チャリーズ・エンジェル/フルスロットル

8月:バイレーツ・オブ・カルビアン

9月:座頭市

10月:S.W.A.T(スワット)

11月:マトリックス・レボリューション


12月:ラスト・サムライ



H15年1月 渋谷セントラル

タイトル キャスト コメント
ハリー
ポッターと
秘密の部屋

 
2002年アメリカ

 監督
クリス・コロンバス


 ハリー・ポッター
 ダニエル・ラドクリフ

  ロン
 ルバート・グリント

  ハーマイオニー
 
エマ・ワトソン

  ダンブロドア校長
 リチャード・ハリス

  シリーズ第2作。第1作の[ハリーポッターと賢者の石」は、創造力豊かな構成と新しい世界に我を忘れて見入った。それほど、衝撃的で面白かった。
  しかし、第2作になると、どうも中身が新鮮では無く、繰り返しが多く感じられてしまう。第2作のみを見る分には、もちろん素晴らしい映画ではあるが・・
  さて、物語は・・・
  ハリーにとって何よりも憂鬱な夏休み、早く2年生の新学期(第1作は1年生)の魔法魔術学校に戻りたいと思っている所へ、妖精のドビーが会いに来て、良くない事が起こるから学校には来ないように言われる。
  学校に戻れないなんて冗談じゃ無いと、いつも乗って行くホグワーツ特急に乗ろうとするが、乗ることが出来ず、最初から歯車が狂いだすと言う出だし。
  仕方なしに空飛ぶ自動車で、魔法学校に着くと・・・ 
  学校で次々起こる怪事件解決に、親友のロンとハーマイオニーとともに立ち向かっていくと言うお馴染みのストーリーである。兎に角、面白い映画ではある。 A

  


H15年1月 渋谷セントラル

タイトル キャスト コメント
ロード・オブ
ザ・リング
 /二つの塔
 
 2002年アメリカ

  監督
  ピーター・ジャクソン

 フロイド
 イライジャ・ウッド

  サム
 ショーン・アスティン

  ガンダルフ
 
イアン・マッケラン

  シリーズ第2作。呪われた指輪を葬る為に旅を続けるフロイドらは、以前の指輪の所有者であるゴラムを捕らえ、道案内させる。その間の、指輪を狙う闇の国の冥王サウロンの攻撃をかわして行くドラマ。
  流石に、第2作目となると、白けてくる所もあるが、それでもストーリーは変化があり、スケールの大きさは迫力があった。次回の第3作めで完了とのこと、楽しみである。 A

 
 


H15年2月 渋谷セントラル

タイトル キャスト コメント
壬生義士伝
  
 2002年日本

  監督
  滝田洋二郎

 吉村貫一郎
 中井 喜一
 斎藤一
 佐藤 浩市
 吉村の上司、大野次郎衛門
 三宅 裕司
 斎藤一の恋人・ぬい
 中谷 美紀
 吉村の妻・しづ
 夏川 結衣

  浅田次郎原作の映画化。当初は役所浩司主役で進めていたが、中途主演交代と話題を撒いた作品。
  幕末、貧しさから、盛岡の南部藩を脱藩し、新撰組隊士として、妻と子供を守るためだけに剣を頼りに生き抜いた吉村貫一郎の生き様。名誉を重んじ、死を恐れない武士の世界で、彼は生き残りたいと熱望し、故郷に残してきた妻子に送る金銭を得る為に、幕末を背景に愚直なまでに戦って行く様を徹底して描いていた。
  佐藤浩市と三宅裕司が持ち味を出していた。 A

 


H15年3月 マイカル横浜本牧

タイトル キャスト コメント
戦場の
 ピアニスト

  
 The Pianist
 2002年

  監督
  ロマン・ポランスキー

 シュピルマン
 エイドリアン・プロディ

 ドイツ将校
 トーマス・クレッチマン

  アカデミー賞最優秀主演男優賞(エイドリアン・プロディ)、最優秀監督賞、最優秀脚本賞の3冠達成。
  モデルとなったポーランドのユダヤ人ピアニスト:シュピルマンの実記に基づいた映画。ナチスドイツの脅威下のワルシャワで生き残った実在のピアニストを、ドキュメンタリタッチで淡々と描いた作品。戦争の凄惨さ、非情さをこれでもかと描いている。
  中で演奏されるショパンのピアノソロが何とも言えず素晴らしかった。なお、映画での実際の演奏者はヤノーシュ・オレイニチャクである。 A

 


H15年4月 渋谷セントラル

タイトル キャスト コメント
シカゴ
  
Chicago
2002年アメリカ

監督
ロブ・マーシャル
作曲
ジョン・カンダー

 ロキシー
 レニー・ゼルウィガー

 ダンサー
 キャサリン
  ゼタ=ジョーンズ

 弁護士
 リチャード・ギア

 女看守
 クィーン・ラティファ


  1920年代のシカゴが舞台。スターを夢みてしたたかに生きる女達と、名声を操る男のミュージカル。
  騙された男を射殺した女(ロキシー:レニー・ゼルウィガー)が、弁護士(リチャード)を巻き込み、無罪を勝ち取ると共に、スターになっていくストーリー。とにかく痛快な話で、音楽と踊りが秀逸であった。これぞジャズ、そんな感じの映画であった。
  女看守役のクィーン・ラティファが痛快な役を旨く見せていた。 A


 


H15年5月 新宿ピカデリー

タイトル キャスト コメント
めぐりあう
 時間たち

 
The Hours
2002年アメリカ

監督
スティーヴン
 ダルドリー


 ヴァージニア・ウルフ 
 ニコール・キッドマン

 クラリッサ
 メリル・ストリーブ

  ローラ
 ジュリアン・ムーア

  この作品でニコール・キッドマンがアカデミー主演女優賞を獲得した話題作。
  ニコールの演じるヴァージニア・ウルフの書いた「ダロウェイ夫人」をモチーフに、喜びと悲しみ、幸せと不幸せ、人生に潜む複雑な感情を、時代を変えた3人の女性に託して描いた文芸物。
  誰のために人生を送るのか、自分の本当の居場所は、もんもんと語り掛けてくる台本は、難しい主題を旨く引き出していた。考えさせられる映画であった。
 B



H15年6月 渋谷セントラル

タイトル キャスト コメント
マトリックス
 リローデッド
 
 2003年アメリカ
 ワーナー

監督
ラリー・
 ウォシャウスキー
アンディ・
 ウォシャウスキー

 (兄弟監督)

 ネオ:人類解放の救世主
 キアヌ・リーブス

 トリニティー:ネオの恋人、女戦士
 キャリー=アン・モス

 モーフィアス:ザイオンのリーダー
 ローレンス
  ・フィッシュバーン
 
 ナイオビ:ザイオンの女戦士
 
ジャダ・ビンケット・スミス

  パーセフォニー:
  マトリックス世界の実力者の妻

 モニカ・ベルッチ

 エージェント・スミス:ネオの強敵

 ヒューゴ・ウィービング

  コンピューターに支配された地球。地下の人類最後の都市ザイオンに、「機械」が侵攻開始となる。この戦争に終止符を打つために、人類の救世主ネオが、再び仮想現実の世界「マトリックス」に入り込み大活躍すると言うストリー。
  大ヒットした前回の「マトリックス」に対し、今回は2作目となる。映画のラストシーンで、続きは次回作(3作目)「マトリックス・レボリューション」をお楽しみにで、ジ・エンドとなるのはTVの連続ものを見ている感じで頂けなかった。
  CGを駆使した見事な映像や、カーチェイス、カンフーの格闘シーンは構成がしっかりしている上に、スケールも大きく、スピードもあり結構面白かったが、余りにも絵空事で現実感が無いのは残念であった。しかし、ある意味で、安心して見ていられる楽しい映画でもあった。次回作が楽しみである。 B




H15年7月 渋谷ピカデリー

タイトル キャスト コメント
チャリーズ・
 エンジェル
 /フル・スロットル

2003年アメリカ
 ソニーピクチャー

監督
 マックジー

 
 エンジェルス

ナタリー・クック
  キャメロン・ディアス

アレックス・マンデー
  ルーシー・リュー

ディラン・サンダース 
  ドリュー・バリモア


  米国政府の機密情報にアクセスするための指輪を持った要人が誘拐される。

  御馴染み美人エージェント・トリオのナタリー、ディラン、アレックスが事件を追って大活躍すると言うストーリー。
  これが娯楽作品だと言うばかりの、アクションシーン、主演者のファッション七変化、音楽とダンス、お色気シーン等々であった。
  兎に角サービス精神旺盛の映画であった。人を楽しませるには、このくらい考えないと行けないという見本のような映画である。
 B



H15年8月 渋谷ピカデリー

タイトル キャスト コメント
バイレーツ・
オブ・
カルビアン
 /呪われた海賊 たち

2003年アメリカ
 ディズニー

監督
 ゴア・
 ヴァービンスキー

 

ジャック・スパロウ
  ジョニー・デップ

ウィル・ターナー
  オーランド・ブルーム

エリザベス・スワン 
  キーラ・ナイトレイ

キャプテン・バルボッサ
  ジェフリー・ラッシュ

  カリブ海港町の総督の娘エリザベスが、子供の頃ウィルと言う少年から入手した黄金のメダルを身に着けていた。そこに、キャプテン・バルボッサ率いる海賊が襲ってきて、メダルを胸にしたエリザベスのみをさらって行く。
  成長したウィルは、一匹狼の海賊ジャックと手を組み、エリザベスを助けに、キャプテン・バルボッサを追っていく。
  黄金のメダルには、秘められた呪いが隠されていて、痛快な活劇が展開されて行くストーリーとなっている。
  ジョニー・デップが、いい役(海賊ジャック)を好演していた。
  久しぶりに、これぞエンターテインメントと言える作品で、充分楽しめた。最近に無い、傑作である。家族連れで安心して、楽しめるディズニーの作品となっている。

  人気があるのか、今回の映画は満席で立ち見客がいた。 A



H15年9月 新宿ピカデリー

タイトル キャスト コメント
座頭市

 

2003年日本
 

監督
 北野 武
 (ビートたけし)
 

座頭市
  ビートたけし

服部源之助
  浅野 忠信

おきぬ 
  大家 由裕子

おせい
  橘 大五郎

新吉
  ガダルカナル・タカ

おうめ
  大楠 道代(旧姓安田)

銀蔵
  岸部 一徳

  公開前日に第60回ベネチア国際映画祭で、「監督賞」を受賞した話題作。
  朱塗りの仕込み杖を持った盲目の居合いの達人・座頭市と、元師範代の浪人服部源之助が妻を連れ、そして3組目は女旅芸人のおきぬ、おせい姉妹が、同じ宿場町にやってきたと言うスタートである。
  その宿場町は、ヤクザの銀蔵一家とそれとつるんだ豪商扇屋に仕切られていた。そんな中で、3組の旅人がからみ物語が小気味良く展開していく映画となっている。
  兎に角面白い映画であった。自慢の殺陣のシーンと、最後の農民の祭りでのタップダンスは見事な迫力であった。これだけでも充分で後は付けたしと言ってもいいくらいである。
  映像は、もう黒澤明監督の映画(「七人の侍」や「用心棒」)そのものという感じで、狂言回し(槍を持って突撃する男)や、宿場町での一つ一つのシーンが、もうそっくりであった。そういう意味では、黒澤は偉大であった。世界の映画人が影響を受けているのである。
  120%の爽快感を狙った映画との事であるが、途中に挿入されている多様なギャグを含め、無条件で楽しめた。
  黒澤作品の様な物語の深みは期待しない方が良い。目的が違う映画であるから。
  今回も、立ち見客が大勢いた。
最近はヒット作が続いているせいもあるが、映画人口が増えてきた様な気がする。 A
 


H15年10月 渋谷ピカデリー

タイトル キャスト コメント
S.W.A.T

ソニーピクチャーズ 
2003年アメリカ
 

監督
 クラーク・
   ジョンソン 

ダン・ホンド・ハレルソン
 サミュエル・L・
    ジャクソン

ジム・ストリート
 コリン・ファレル

クリス・サンチェス 
 ミシェル・ロドリゲス

LL・クール・J
 ディー・ディーグ・ケイ

アレックス
 オリヴィエ・マルティネス

ブライアン・ギャンブル
 ジェレミー・レナー

  往年のTVドラマをベースに、アメリカ警察の特殊部隊S.W.A.T(スワット)の活躍を描いた映画。
  命令に背き、武器保管係にまわされた元S.W.A.T隊員のストリートが、新チームのリーダー、ホンド巡査部長により、6人のメンバーの一人として復帰させられる。そして、訓練の結果、麻薬王アレックスの護送の任務に付くことになる。
  しかし、この麻薬王が、逃がした人に1億ドルを払うと報道陣の前で宣言したことにより、報酬欲しさの隊員(ギャンブル)の裏切りなどに合い、大勢の敵と死闘を繰り広げながら、無事護送の任務を果たしていく姿を描いた爽快なアクション映画。
  ホンド役のジャクソンを初め、ファレルは格好良かった。裏切り隊員ギャンブル役のレナーも決まっていた。

  ハリウッド映画らしく、飽きさせずに最後まで持っていく手法はさすがであった。ラブシーンが無かったのは、珍しかった。 A

 


H15年11月 新宿ピカデリー

タイトル キャスト コメント
マトリックス・
 レボリュー
 ションズ

ワーナー 
2003年アメリカ
 

監督
 アンディー・
 ウォシャウスキー
 ラリー・
 ウォシャウスキー 

ネオ
 キアーヌ・リーブス

トリニティー
 キャリー=アンモス

モーフィアス
 ローレンス・
  フィシュバーン

エージェント・スミス
  ヒューゴ・
   ウィービング




  シリーズ3作目の完結編。人類(ザイオン)とマシンとの最終決戦。
  機械兵器の大群がついに地下の人類最後の基地ザイオンに到達。圧倒的に不利の状況下で、人類は非武装民まで動員して防戦を図るが、全滅寸前になる。
  昏睡状態から目覚めた救世主ネオはトリニティーと共に、ザイオンを救うため、敵の本拠地マシン・シティーへ向かい、侵攻を中止させようと活躍する話。
  
  CGを駆使した迫力満点の戦闘シーンは、趣向を凝らしており、飽きさせなかったのは流石である。しかし、ストリーは到って簡単であった。 B

 


H15年12月 渋谷ピカデリー

タイトル キャスト コメント
ラスト・
 サムライ

ワーナー 
2003年アメリカ
 

監督
 エドワード・
  スウィック 

オールグレン大尉
 トム・クルーズ

サイモン・グレアム
 ティモシー・スポール

勝元
 渡辺 謙

民尾
 真田 広之

サムライ妻、たか
 小 雪

大村
 原田 真人


  舞台は日本の明治維新。近代化を目指す日本の政府軍の指南役として日本にやってきたのが南北戦争の英雄、オールグレン中尉。政府軍が討伐を進めていたのは、新政府に服しない武士の一団であった。
  その武士団の棟梁が勝元で、彼こそ最後のサムライであった。甘く見た政府軍が勝元達に破れ、オールグレン中尉は捕虜となる。
  捕虜生活のとき見た、勝元達の生き様を、アメリカ人から見た日本の武士道として、恥ずかしいほど徹底的に、美化していた。
  ハリウッド製の日本の時代劇であるから、あちこちに不自然な描写はあったが、それらが問題にならないほどに、見応えのある映画として完成していた。
  こんな映画は、日本人の手で作り上げて欲しかった。それほど感動的で、スケールの大きい映画に仕上がっていた。 
  日本の渡辺謙、真田広之は、存在感のある役を演じきっていた。そして小雪が武家の妻として、美しく描かれていた。
  久しぶりの秀作である。映画館は立ち見が出るほど満員であった。 A
 



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