出羽三山・羽黒山
Mt.Haguro San
414m

羽黒山
  出羽三山とは月山(1984m)、湯殿山(1500m)、羽黒山(414m)の総称で、信仰の山として知られている。磐梯朝日国立公園の北部に位置する。
  羽黒山は出羽三山の主峰である月山の北斜面から派生する丘陵の頂を指し、独立峰ではない。
  今回は、湯殿山、月山を回った後に、ここに訪れた。  
出羽三山神社(羽黒山神社)境内
   6世紀末、崇峻(すしゅん)天皇第3子の蜂子(はちのこ)皇子が開山したと言われている。最初に羽黒山寂光寺を建立し、次いで月山、湯殿山を開き、この2社を羽黒山に合わせ、羽黒三所大権現としたという。
   明治になって、神仏分離策により、権現は神に改められた由。
   蜂子皇子伝説の真偽はともかく、現在も皇子の墓と蜂子神社がこの地に残されている。なお、蜂子皇子の父、崇峻天皇が蘇我入鹿(そがのいるか)に暗殺された時、皇子がこの地まで船で逃れて来たとの事である。 
三神合祭殿(羽黒山神社)と鐘楼
  一般には羽黒山神社と言われているが、その社殿となっているのは、この三神合祭殿のことである。出羽神社と、冬は雪のため参拝が出来ない、月山と湯殿山を祭って三神合祭殿としたものである。
  創建は大同2年(807年)であるが、何回か火事に合い、現在の社殿は文政元年(1818年)のものとのこと。
  羽黒山の参道の杉並木は見事で、樹齢300年、中には500年と言う古木もあり、天然記念物に指定されている。手向(とうげ)登山口の隋神門から山頂までの約2kmの参道(2446段の階段)の両側に植えられている。昼なお暗く、正に森閑とした霊山と言う感じであった。
  手向口には、旅館と、昔ながらの宿坊が多数在り、今でも賑わいを見せている。福島の親戚の所でも、毎年、近所の人達とツアーを組み、出羽三山参りを行っている。 
水子地蔵
  裏手に回ると、夥しい数の水子(みずご)地蔵があった。この世に、生きて生まれることもなく、死んで行った子への供養と思うと痛ましい。
  このあと、今夜の宿、鶴岡の由良温泉に向かった。   



ルート

 
山形自動車道鶴岡IC
〜羽黒町〜手向〜羽黒山道路
〜羽黒山〜出羽三山神社

歩行 1時間

休憩所・駐車場

駐車場 無料
 
トイレ・休憩所 あり

8108/0307
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