ホームフェルメール作品を観る巡礼の旅プラド美術館の室内画展の作品の感想(1)

室内画展の作品の感想(1)

 プラド美術館の『フェルメールと室内画展』のフェルメール以外のその他の画家の作品も、実に素晴らしいものでした。さすが、黄金期の作品です。そのうち、いくつかを紹介したいと思います。まずは、ヘラルト・テル・ボルフ(1617〜1681年)です。テル・ボルフは、フェルメールと巨匠たちでも取り上げた画家で、フェルメールとも親交がありました。私が好きな画家の中のひとりです。


手紙を書く女性


マウリッツハイス美術館所蔵


39×29.5cm・油絵・板
1655年制作

テル・ボルフの『手紙を書く女性』


 私は、昨年の夏に、この作品をマウリッツハイス美術館で観ています。確か、『真珠の耳飾りの少女』のとなりの部屋にあったと思います。素敵な作品で、フェルメールの『手紙を書く女性』とは、違った魅力がある作品です。


 この作品については、右記ページでも詳しく述べております(⇒ヘラルト・テル・ボルフ(1))。参考にしてください。


身支度をする女


メトロポリタン美術館所蔵

47.6×34.6cm・油絵・板
1650〜1651年制作

テル・ボルフの『身支度をする女』


この絵は、傑作です。
行かれる人は、絶対に見逃さないで欲しいです。
女主人の愛くるしさと召使の羨望が観られます。

メトロポリタン美術館で観たはずですが、記憶にありません。


 こういう、展示の時に、面白い経験をすることがあります。というのは、作品・画家の発見です。メトロポリタン美術館などの大きな美術館だと、真剣に観れば、数日を要するでしょう。ところが、時間が限られており、全部は到底見れません。見落としは必ずでて来ます。『身支度をする女』は、出会えて本当良かったと思うとともに、何で、見落としたのだろうと、自戒する作品です。


 この他にも、今回の展示に、テル・ボルフの作品は、7作品来ています。素晴らしいことです。


 余談ですが、私とテル・ボルフの相性は最悪で、大作を以前にも見落としています(⇒ヘラルト・テル・ボルフ(2))。情けなくなります。


 次のページでは、Gerard Dou(1613〜1675年)ヘラルト・ダウについて、コメントを掲載します。

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