書名:アロハで猟師、はじめました
著者名:近藤 康太郎
発行所:河出書房新社
定価:1,760円(税込み)
「アロハで猟師、はじめました」都会育ちの素人猟師が、鴨を追いかけ、鹿を捌き、猪と格闘するなかで知ったこの社会の歪んだ構造と、自然や命の姿。狩猟を通じて人間の生き方を考える、痛快ノンフィクションの登場!http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309028873/
都会暮らしのベテラン記者が洞察する固定観念抜きの“狩猟”という営み
狩猟が特別なのは殺生と食をつうじて人間の生の根源に触れることができるからである。狩猟者は獲物の世界に入りこまないと獲物をとることができない。文明世界から軸足を移し、すぐそこにあったのに今まで気づかなかった別の位相に潜りこまなければ存在さえできない。そのインパクトは途轍もなく大きい。
その狩猟の話だ。著者は大手紙の編集委員も務める記者で、育ちも勤務地もずっと都会暮らしだった。まずは鴨撃ちからはじまるが、狩りの師匠がつぶやく、生と死の本質をえぐりだす一言をブラックユーモアと感じるほど、それは初心な場所からの旅立ちだった。それだけに自然のなかに分け入ってゆく驚きと興奮がひしひしと伝わってくるのだ。
登山家や冒険家とは異なる視点で語られる心の揺れは独特で、俺は知っている、という固定観念に縛られていないぶん、新鮮だ。手練れの記者だけに分析も鋭く、暴力や生き方だけでなく話は社会体制への熟考にまでつながる。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/ccb92a66db14b39ed5dd7c27e3ddaf6d32fefd83 2020/7/26 YAHOO!ニュース
花形記者はなぜ「ハンター」になったのか?
新聞記者には、やや風変わりな人物が少なくない。本書『アロハで猟師、はじめました』(河出書房新社)の著者、近藤康太郎さんもその一人だ。東京から地方に移り住み、記者生活のかたわら米作りに挑戦、さらに狩猟にまで手を広げている。
本書はその体験記、というわけだが、内容は単なる体験記にはとどまらない。生き物を殺すということはどういうことか。いのちとは、人間とは何か。文明とは・・・。人類史をさかのぼりながら哲学的思索を深めている。それが本書のもう一つの読みどころだ。…
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https://www.excite.co.jp/news/article/Jcast_bookwatch_book11893/ 2020/6/5 exciteニュース