書籍:「生物学的に、しょうがない!」 石川幹人

書名:生物学的に、しょうがない!
著者名:石川幹人
発行所:サンマーク出版
定価:1650円(税込)
https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=3907-8

人間には生物学的に「頑張ってもしょうがない」ことがある…そのワケは“狩猟採集時代”にあった
人前で話をすること、授業や会議で名指しされると嫌な気持ちになる時がある。そんな人前で発言することが苦手な人は、「オオカミなどの捕食者がいるかもしれない」と身構えてしまうからだそう。
例えば、高校の教室はよく知る仲間の集まりであるため、身の危険を感じることは少ない。しかし、大学の不特定多数の人が集まる場所は、どこにオオカミが隠れているかわからず、警戒心が高まる。
実際にオオカミがいて攻撃されることはないが、知らない人が多くいる場所で発言して注目を浴びると、潜んでいるオオカミににらまれた感覚を持ってしまうのだ。
狩猟採集時代の人類は100人程度の小集団で協力的な関係を築き、メンバーは一蓮托生で、オオカミなどをいち早く見つけることで生き延びてきた。危険を察知する感覚が遺伝子に根付いているからこそ、私たちは“警戒心”が先行してしまう。「人前で話すことが苦手」なのもしょうがないことなのだ。
https://www.fnn.jp/articles/-/220476
2021/8/10 FNNプライムオンライン

2021年09月09日