栃木、茨城、群馬、埼玉の4県にまたがる渡良瀬遊水地がラムサール条約に登録されてから、7月3日で10年を迎える。足尾銅山から流れる鉱毒の拡大防止と、利根川流域の洪水対策を目的に造成された遊水地は約33平方キロに及び、本州以南の湿地としては最大。遊水地の歴史と現状を踏まえ、その未来を探る。【堀井泰孝】
伝統のヨシズ、存続の危機
「市内でヨシズを作れるのは、とうとうウチだけになってしまった」。栃木市藤岡町部屋の松本八十二さん(80)はつぶやいた。かつてヨシズ作りは渡良瀬遊水地周辺の農家の副業として栄え、夏が近づくと200軒以上で編み込み作業が見られた。しかし、環境や需要の変化などで職人は激減。松本さんは「ラムサール条約登録は、私たちにとってはむしろマイナスだった」と力なく笑う。
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https://mainichi.jp/articles/20220619/k00/00m/040/031000c
2022/6/19 毎日新聞