外来の野ブタが増えすぎて深刻な問題に、米国

少なくとも35州に600万頭、新たな病気の発生に懸念

 米国で野ブタが増えすぎて大きな問題になっている。
 ブタはイノシシを家畜化した動物で、種としては同じSus scrofaだ。もともと北米には生息していなかったが、16世紀以降、ヨーロッパからの入植者が家畜のブタや狩猟のためのイノシシをたびたび持ち込んだことで定着した。今では、イノシシや野生化したブタ、それらが交雑したものなど(以下、本記事ではまとめて野ブタと呼ぶ)が米国で生息域を広げ、少なくとも35の州に約600万頭が野生下に暮らしているという。
 野ブタは雑食性で適応力が高く、ほとんどどんな環境でも生きていける。カリブ海の島々や、メキシコのバハ半島からユカタン半島だけでなく、深い雪と厳しい寒さに耐えなければならないカナダまで、あらゆる地域で繁殖している。
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https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/020400061/
2023/2/8 ナショナルジオグラフィック

2023年02月15日