ノヤギ確認、7年で1・3倍 県が生息状況報告会 21年度642頭「効率的な捕獲」課題

 県自然保護課主催の「外来生物(ノヤギ)の生息状況報告会」が15日、奄美市名瀬の奄美会館であった。2021年度の海上(沿岸部)調査では前回7年前と比べ約1・3倍(165頭)増の642頭のノヤギを確認。報告した担当者は「ノヤギは過年度より増え、世界自然遺産の核心部や森林部にも分布は広がっている。(狩猟など)効率的な捕獲はできるのかどうか、検討していかなければならない」と訴えた。

 ノヤギの多くはもともと海岸部に生息。奄美大島では以前から野生化したノヤギが増殖しているとの話があり、08年と14年に調査。内陸部への拡大がわかったほか、近年は世界自然遺産登録地域でも確認されるなど、希少植物への影響も懸念されている。
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2022/3/5 奄美新聞

2022年04月07日