NY市内の野生のシカ、オミクロン型への感染確認

【ニューヨーク=西邨紘子】米国の大学が非営利団体(NPO)などと共同で進めた調査で、ニューヨーク市内に生息する野生のオジロジカに新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」への感染が広がっていることが分かった。野生動物の間で広がったウイルスが変異し人間に再感染するリスクも指摘されている。

この調査はペンシルベニア州立大学の研究チームと、野生動物保護NPOのホワイト・バッファロー、ニューヨーク市当局などが共同で行った。2021年12月中旬~22年1月末にかけてニューヨーク市内スタテン島で野生のシカ131匹を捕獲し、新型コロナへの感染状況を調べた。調査の内容が7日、査読前論文としてオンラインで公開された。

捕獲したシカの血液検査では、全体の15%が抗体を持っていた。68匹にPCR検査をしたところ、そのうち7匹が陽性で、その中にオミクロン型が含まれていた。

オジロジカは米国内で広域に生息し、郊外では路上や裏庭などでも見かけることが多い。米東部から中西部を中心に、これまでにも10州以上で同種のシカに新型コロナ感染が確認されているが、オミクロン型への感染判明は今回が最初とみられる。
…詳細はリンク先へ …
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN08F5T0Y2A200C2000000/
2022/2/9 日本経済新聞

2022年02月14日