茨城国体 クレー/中山由起枝さん ライフル/谷島緑さん 茨城新聞特集紙面より

茨城新聞 特集紙面より 2019/9/28

「地元に恩返しを」 クレー射撃 中山由起枝

「日本クレー射撃をけん引してきた中山由起枝(日立建機)にとって、茨城国体は自身14度目の国体となる。過去4度の五輪出場を果たし、世界選手権銀メダル、アジア大会優勝と実績十分であっても確実に勝てる保証はない。「一つでも上の順位に行きたい」。地元での歓喜に向けて微調整を続ける。

 国際大会と国体とでは決定的に違うことがある。クレーの射出距離が国際大会が約76mに設定してあるのに対し、国体は初速が遅くなるため、感覚にずれがあり、軌道の先を撃ってしまうことがある。

 だが、不安はない。本番まで1日250発の撃ち込みをこなしていく。「目の前のことをやるだけ。合わせる」ときっぱりと言い切った。会場となる県狩猟者研修センターでの練習。掛け声とともにクレーが飛び、銃から放たれた弾はクレーを確実に捉え続けた……


五輪につなげたい ライフル射撃 谷島緑

「自分が現役の時に地元で国体が開かれる。それに出られるのなら出たいに決まっているじゃないですか」。地元からの国体代表依頼に、ライフル射撃成年男子・谷島緑(自衛隊体育学校)は二つ返事で承諾した。「優勝して、来年の東京五輪出場につなげたい」と意気込む。

 これまでは所属チームの所在地・埼玉からずっと出ていた。チームは世界を目指すアスリート軍団。勝つことを宿命とされ、それに応えて国体でも6度も優勝を成し遂げ、ロンドン五輪にも出場した……

 ……出場するのは50mライフル男子3姿勢(120発)の1種目に絞った。得意の同伏射(60発)と同膝射(20発) の2種目に出ることもできたが、東京五輪種目である3姿勢にこだわった……

2019年09月28日