122P/de Vico 74.36 years
■1995年の再発見

★C/1995 S1
鈴鹿市の中村祐二氏、熊本県小国町の宇都宮章吾氏、福島県いわき市の田中政明氏は9月18日朝に7等の新彗星を発見しました。彗星は7等で、夜明け前のうみへび座θ星の南を北東に移動しています。田中政明氏の20cmF1.5シュミットカメラにはp.a.=260度に25'のイオンテイル,p.a.=320度に5’のダストテイルが写っているらしい。田中政明さん、発見おめでとうございます。=
aids 146 1995 Aug.14-Sept.06
★★★C/1995 S1 = P/1846 D1 (DE VICO)
IIIYYYYMnL YYYY MM DD.DD eM/mm.m:r AAA.ATF/xxxx /dd.ddnDC
/t.ttmANG *OBSxx
1995S1 1995 09 19.82 M 6.0 AA 3.5B 7 TSU02
1995S1 1995 10 03.81 M 5.5:AA 3.5B 7 TSU02
1995S1 1995 10 06.81 M 5.6 S 3.5B 7 TSU02
9月19日UT、はじめてこの彗星を見た。28h35mに、7×35双眼鏡で「6.2等(AAVSO)より明るい,7.0等(SAO)より明るい,5.8等(SAO)と同じ,6.0等(AAVSO)と同じ」という光度比較からm1=6.0としました。 明るい彗星でしたので、久々にAAVSOアトラスを使えました。
10月4日明け方、生石山へ行ってきたのですが、曇られてしまいました。1,2回雲が薄くなったときに95S1は3.5cm双眼鏡でもはっきりと尾が見えていました。AAVSO変光星図の5.7等星より完全に明るく見えていましたので5.5等としておきます。
10月6日UTにはずっと雲が覆っていたのですが、4時20分ごろに急に晴れました。ライトシュミットは写真に使い、ガイド星をチェックしながら7×35双眼鏡で見ると4度の尾がまっすぐ延びていてとてもよい眺めでした。8分しか晴れなかったので、TP2415は135mmで撮れなかった。
iauc6232で1846年に発見されたdeVico彗星であることが分かったと報じられました。そして1846年の観測とリンクさせた軌道では10月6日に近日点通過と発表されました。和歌山は秋雨前線の影響で晴れませんが、iaucで報告される明るさでは9月下旬にしだいに明るくなって5等級に達しています。====
aids 147 1995 Sept.12-Oct.06
■写真は1995年10月6日UT、17日UT
★★★C/1995 S1 = P/1846 D1 (DE VICO)
IIIYYYYMnL YYYY MM DD.DD eM/mm.m:r AAA.ATF/xxxx /dd.ddnDC
/t.ttmANG *OBSxx
122 1995 10 17.81 M 5.7 AA 3.5B 7 TSU02
122 1995 10 24.00 M 6.0 S 3.5B 7 TSU02
10月18日早朝、下弦過ぎの月明下、かみのけ座のMel111のすぐ近くにあって、双眼鏡で比較星をとりやすかった。28h30mに「6.2(AA)より明るく,6.3(S)より明るく,7.0(S)より明るく,5.6(AA)と同じ,5.7(AA)と同じ,5.2(AA)より暗い」という目測を行った。月明のためか6日に見えていた尾はずっと淡く短くしかみえなかった。イオンテイルはあいかわらず活発で、135mm望遠レンズではp.a.=330゜に260’の長さまでのびています。ライトシュミットで撮った写真では幾筋にも別れた複雑な構造が見えます。
10月24日朝はインドでの観測です。空は十分に暗かったのですが、低空数度はもやがあって彗星がそれより高く上がるのを待っていると薄明が始まりかけました。7x35双眼鏡で「6.0(SAO)と同じ,6.7(SAO)より明るい,6.8(SAO)より明るい」という目測です。夜明け前5時23分の観測ですが、UTになおすと四捨五入で24.00UTとなりました。
iauc6255では10月24日ごろは6.3等と報告されている。この彗星のプラズマテイルは高緯度から太陽を観測するユリシーズミッションのよい材料になるので、資料を提供してほしいとコロラド大学の
C. C. Petersen and J. C. Brandt がiaucに書いている。===
aids 148 1995 Oct.12-Nov.06
★★★C/1995 S1 = P/1846 D1 (DE VICO)
IIIYYYYMnL YYYY MM DD.DD eM/mm.m:r AAA.ATF/xxxx /dd.ddnDC
/t.ttmANG *OBSxx
122 1995 11 12.40 M 8.0 S 12.5L 23 4 TSU02
夕空にまわってきて、光害の影響がでてきました。11月11日は生石山で3.5cm双眼鏡で探してみましたがみえませんでした。
12日は護摩壇山で12.5cmで見えましたがずいぶん暗くなっていました。光度目測は18h40mに「8.1(SAO)と同じ,8.0(SAO)と同じ,8.6(SAO)より明るい」という比較です。写真には尾は写ってません。やはり背景が和歌山の光害で明るかったためか。===
aids 149 1995 Nov.10-Dec.04
★★122P/deVico
IIIYYYYMnL YYYY MM DD.DD eM/mm.m:r AAA.ATF/xxxx /dd.ddnDC
/t.ttmANG *OBSxx
122 1995 12 23.87 p[15 16.0W TSU02
122 1996 01 02.86 p 16 : 16.0W 0.8 TSU02
95年12月27日UT、薄明迫る低空、透明度に恵まれ16cmF3.8+TP2415,15分露出できた。patio1364のT=95Oct.06.02339TTという要素から(α=17h37m11.5s,δ=+18゜32'32")という位置を計算して逆測定したが、そこには彗星らしいものは見えなかった。その後、「コマが見えず、ダスト(と思われる)の尾だけしか見えない」という寿郎さんの情報を得る。その下心で写真を見ると、ぼうとしたものがあるようにも見えたがほとんどムラで断定できない。
96年1月2日UTに再び撮影した。やはり薄明があって、15分露出。(α=17h53m01.7s,δ=+17゜36'41")という位置を逆測定すると15等ぐらいの0.5'ほどの淡いものがあった。急に暗くなったようだ。iauc6279の推算にはこのころ13等級と出ていた。
遊左さんが送ってくださった12月10日夕見のCCD画像には拡散して非常に淡くなったコマと北に延びる淡い尾が写っていました。
95年10月に写してあったG800カラーネガを今ごろになって現像した。近日点通過の10月6日に135mm望遠レンズで写したものには10度のイオンテイルが写っていた。次回は近日点は2070年4月。これにてこの彗星は観測を終わります。===
aids 150 1995 DEc.09-1996 Jan.03
日本人発見の新彗星 台風一過の9月18日早朝、3名の日本人が夜明け前に東の空低く見えている「うみへび座」に新しい彗星を発見しました。
三重県鈴鹿市の中村祐二氏、熊本県小国町の宇都宮章吾氏、福島県いわき市の田中政明氏です。彗星の明るさは7等で、夜明け前のうみへび座θ星の南を北東に移動しています。
日本には新しい彗星を探しているアマチュア天文家が大勢います。10年以上前は口径15cmの反射望遠鏡が主流でしたが、最近は両目で見える双眼鏡を使っている人が多く、中村氏は口径12cm双眼鏡,宇都宮氏と田中氏は口径15cmの双眼鏡で彗星を発見しました。
この彗星は国際天文学連合の取り決めにより、「1995年9月後半に最初に発見された彗星」という意味の「C/1995
S1」という符号が与えられました。「○○彗星」という発見者の名前で呼ぶおなじみの名前はまだ決まっていません。以前だったら発見順に3人まで名前がついたのですが。
下の写真は9月20日夜明け前に生石山で写したものです。右向きに長い尾が出ています。このとき口径3.5cm双眼鏡でも彗星ははっきり見えて、明るさは6等でした。彗星はしばらく夜明け前の東の空低いところに見えていますが、しだいに暗くなるようです。----P通信33----(こども科学館,掲示)
国立天文台・天文ニュース (1)..........149年ぶりに再発見されたドビコ彗星
Circular No. 6279
Circular No. 6257
Circular No. 6255
Circular No. 6239
Circular No. 6235
Circular No. 6233
Circular No. 6232
Circular No. 6231
Circular No. 6230
Circular No. 6229
Circular No. 6228
■1846年の発見
1846年2月20日に、ローマ大学天文台長のFrancesco de Vicoがくじら座に発見。アメリカのWilliam Bondも独立発見している。発見時7等、3月6日に近日点を通過した後も1週間ほど増光を続け、5等まで明るくなった。その後は暗くなって5月20日まで観測された。75年程度の周期の楕円軌道が計算されたが、Tの誤差が数年もあり、次回の検出は失敗に終わった。.....Kronkの"Comet"から、中村彰正氏記す。
長谷川一郎氏の「Orbits of Ancient and Medieval Comets Hasegawa I., 1979, PASJ 31, 257-270」には、122P/de Vico= 1391年の彗星という同定があるそうです。...吉田誠一氏2002Febによる。