著書の詳細
なぜ鬼に豆をまくの?
著者 : 絵:Tuula Moilanen (フィンランド女流版画家)
文:山嵜泰正
出版社 : 自費出版
価格 :
サイズ : 手摺り豆本200部限定
ISBN :
発行年月 : 2003年7月31日制作完成
■内容説明
絵・トゥーラ・モイラネン(フィンランド女流版画家)
文・山嵜泰正

中世の「貴船本地物語」は京都の貴船神社を中心にした話である。

 平安時代・宇多天皇の頃、三位中将サダヒラはもうそろそろ結婚するように云われて、五百人の姫とお見合いしたが、なかなか気の合う女性に巡り会えなかった。ところが、サダヒラは花見に出かけて、ふと拾った檜扇(ひおおぎ)に描かれた美しい姫に恋をした。「扇の姫」に会いたいと思って各地の社寺にお参りした。ある日、鞍馬の毘沙門天がサダヒラに「今、その姫が貴船神社にお参りしている」と告げた。サダヒラはやっとのことで、その美しい姫に巡り会えた。二人は恋に落ちた。

 彼女の名はコンツ姫。 姫はサダヒラに言った。「父上に二人の結婚を許してもらう為、ぜひ私の故郷に一緒に来て下さい。」

 サダヒラはコンツ姫と長い長い旅をした。コンツ姫の故郷はなんと「鬼の国」だった。鬼の大王は可愛いコンツ姫の願いを聞くと、カンカンに怒りだし、サダヒラを殺そうとした。しかし、コンツ姫は「殺すよりも、サダヒラに試練を与えてください」と鬼の大王に懇願した。

 さて、どんな試練が二人に襲いかかるのか?

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