9月5日

稚内〜サロベツ〜幌延

いよいよ稚内を離れ、南へ向かう日である。
サロベツD106想定ルートは、稚内西海岸へ出て、南下してサロベツ原野を通り、豊富〜幌延へと向かうルート、√40をひたすら南下するより、距離的には長くなるが、やはり道北の見せ場でもあるサロベツ原野は外せないだろう。ということでこのルートになるわけだ。
起床は予想より早く5時。しかしまぁ、朝食作ったり準備をしていると結局出発は7時頃になる。まぁ、それでも十分に早いほうなのだが。

とりあえずスタートして、道道(以下:D)106を走り、丘を越えた先にある夕日が丘Pから利尻島を眺める。頂上に雲がかかっているのが少し悔しい。結局今日一日雲が晴れることは無かったのだが…
D106は海岸線から少しだけ離れた所を走る。どうやらこの海岸独自の形成(詳しくは…地理を勉強しなさい!!)により、ちょうどこの辺りが道路を作るのに適していたということなのだろうが…
それにしても今日は向かい風が強かった。D106を走っている間はひたすら向かい風の中だったから、さすがにスピードは出ない、体力は奪われると、かなり厳しい。しかし、このDは途中から電線すら無くなってしまい、まさに原野の中を走るという、日本広しともここでしか味わえない風景の中で走る事ができるのだ。これは一見の価値あり、である。
そのDを走り始めて約2時間半が過ぎた頃、ようやくまともな建造物が見えてくる(笑)ツーリングマップルにも紹介されているレストハウスを含んだ、稚咲内(わっさかない)という集落である。ここのレストハウス、マップルには「サロベツラーメン」とだけ書いてあり、さも有名そうな食事ぶっているのだが、実際9月に行ってみると今はやってないとのこと、しかも、ここで「サロベツ牛乳\120」を注文したのだが、なんと冷蔵庫から「豊富3.7牛乳」(注:道北のコンビニ、スーパーにて入手可能)を出してきて注ぐだけというお粗末なもの…いくらここにしか店が無いからって、それはやりすぎなんとちゃうか??
サロベツ原生花園というわけで、そこではお菓子を食べる程度の休憩にとどめ、D106はここで終了、D444に入りサロベツ原生花園を目指す、ここにも、マップルには「“あげいも”や“いももち”など」と書いてあり期待は膨らむ…
レストハウスから原生花園までは約5km、自転車でもあっという間である、しかも、今まで散々苦しめられてきた向かい風が無いとあれば、もう楽勝としか言いようが無い(+追い風気味)。あっという間に原生花園へ。ここには、臨時郵便局はもちろん、JRオレンジカードまでもが発売されていた…おそるべし商魂。
そこで、あげいもでも買おうかな、と思っていると、メニュー一覧にはなんと、「サロベツラーメン」の文字が…最近から扱うようになったのか??あっちのと同じ商品なのか??とにかく気にはなるが、サロベツとラーメンの組み合わせがいまいち繋がらない、マップルには旨いとは書いていない(まぁ、大概そうなのだが)などの理由から、それには手を出さず。あげいもを食す、久々だが、なかなかいける味ですな♪
そのあと、原生花園を一周する。途中にモウセンゴケを発見し、嬉々としてデジカメの接写モードまで使って写真を撮る。(注:モウセンゴケ、食虫植物の一種、輪駆はそういうアウトサイダーな植物、動物が好き♪)実際原生してるのは始めて見た…
そして、あとは幌延へ一直線。多少大変な道もあったが、なんとか16時前には無事キャンプ場に到着する。とりあえずテントを張って、銭湯に向かう。銭湯は安かったので(\240、ちなみに北海道の銭湯料金は\370(平成13年9月現在))大分助かった。
キャンプ場に帰ってくると、我々を待っていたのは…









蚊の大群


であった、まさに大群である、人生の中でもこれほどの大群はBest3に余裕で入るほどの大群である、視界の中に2桁は軽くいる、立ち止まっていたら身体中のあらゆる所に止まってくる…ただでさえ蚊の嫌いな私にとって、これほど地獄に感じる事は他にはない。
しかもやつらは時間がたつほどに増殖してくる。食事を食べているときには、下手したら食事の中に飛び込んできそうな勢い&自身の周辺には数えきれないほどに蚊、蚊、蚊…である。さすがに耐えきれず歩きながら飯を食う羽目に…蚊さえいなければ良いキャンプ場だったんだけどねぇ…

そう言うわけで、19時前にはテント内に退散。こうして明日までは平穏な時間を過ごせるのだが…果たして明日の朝に蚊はいなくなっているのだろうか…はぁ…気が重い…

今日の走行データ
走行時間4:21:34:
最高速度:44.9km/h
平均速度:17.7km/h
走行距離:77.50km