'98紀伊半島ソロツアー

 2発目のツアーはG.Wに敢行、夏ですか、今は

紀伊半島全図!? さて、2年生のG.Wに敢行したこのツアー
後輩から貰ったサイクルメーター(中古)が始めてロングツアーで使われた記念すべきツアーでもある
地図を見ての通り、紀伊半島の半分は自転車
残り半分は列車で回ったといった感じ
また体力切れです、ホントに、参った
なにが参ったって暑すぎ、夏ですかって感じ
まだ5月なったばっかりですよ、この頃…
っていうか関西位になると、宿泊場所に恵まれないことが非常に多い
このツアーも泊まる所で苦労したツアーの一つである
もう少しキャンプ場を整備してほしいもんだわ…
せっかく持っていったテントも結局全く使わなかったし…

≪1998年4月29日≫(晴れ)
旅程:奈良〜和歌山

折れちゃってます…分かる??(矢印) いきなり出発からつまずく、前日にコンパか何かがあったせいで、ちょっと寝坊
出発が朝9時になる、慌てて出発、橿原辺りまではさっくり進み
途中、他部の人に偶然出会ったりもする
五条を過ぎ、紀ノ川左岸を走る√24は交通量が多いので途中で諦め
左岸の県道を進むことに…そして、約50kmがきた頃にソレは起こった…
走行中に聞こえた「パキッ」という小さな音、突然リムとブレーキが擦れる音がする
何だと思って自転車を停めて見てみると、何とスポークが1本折れている
これは結構一大事
後ろブレーキを外し(効かないようにして)、とりあえず走れるようにして自転車屋へ
しかし、和歌山市内にあるような大きな自転車屋でないと直せないとのこと
まさかここでツアーをやめるわけにもいかず
我慢して和歌山までの残り50km程を走りきる
そして和歌山市内、自転車屋をさがして駅前へ、しかし、MTBを扱っていそうな店が軒並み休業中
だって今日は国民の休日、無理もない

とりあえず普通の自転車屋に入るのだが、直るのは明日になると言うこと…
しょうがないから今日は和歌山駅で駅寝を決行、でも、さすがに人が多いので、簡単には眠れない…
いきなり初日から苦労の連続とは…全く困ったものである

当時の日記の抜粋
「有言実行をモットーとする私は何としても、少なくとも潮岬を見なければならない」

<29日終わり>

≪1998年4月30日≫(晴れ)
旅程:和歌山〜田辺

紀三井寺、名水!? 2日目、結局自転車が走れる状態になったのが11時前
でも、リムはまだまだ振れっぱなし
後ブレーキに不安を残し、しょうがなく出発、まずは紀三井寺に行ってみる
名水で有名らしいのだが、煮沸しなければ飲めないと言うこと…それって名水か!?
とにかく遅れた時間の分、急いで走るわけだが
ここ2日間とても5月とは思えない暑さ
今は夏だよ、と言われたら信じてしまうほどの日差しである
お陰で体力一気に減少
スピードも昨日と比べて6割減位しか出ない、途中で紀州の梅干しを購入して
何とか気力を持たせるがこれがどうしてなかなか、全然辛い
それでも何とか、18時頃に田辺市に突入、まずは風呂だ
と、「かんぽの宿紀伊田辺」に向かう
しかし、たった2日で日焼けは絶好調、あまりの痛さに風呂も楽しめない
そして、紀伊田辺の駅に着いた時には、もう辺りは真っ暗、まずは洗濯をするためにコインランドリーへ
洗濯しながら飯も食い、今日もまた駅寝、キャンプ場など近くにはないし、旅館は俺には高すぎる
でも、駅寝は全然疲れが取れない、しかもこの駅、終日解放されているせいかホームレス(!?)がたくさんいるし…
生きて帰れるだろうか、と不安になりながらも疲れから寝てしまった…

当時の日記の抜粋
「明日はいよいよ潮岬である、今回のツアーの目標だったので、やっとか…という思いが今からある」

<30日終わり>

≪1998年5月1日≫(晴れのち雨)
旅程:田辺〜串本

本州最南端、潮岬 さすがに朝は早い、5時頃起床し、出発
お陰で昼過ぎには串本町入りできた
しかし、とにかく向かい風に苦しめられる、見た感じ下り坂の道でも
全然進まないお陰で平均スピードも全然出ていなかった
なんとか潮岬に着いたという感覚だ

串本町に入った辺りにある、海中公園によってみる
足摺岬にあるのと似たようなものだ、結構面白い
そして、本州最南端、潮岬。良い所だった、ただ、風が強かったことを除けば
(あまりの風の強さに三脚役に立たず、写真も少ない)
でも、せっかくだからと、知り合いにツアー葉書を書き、投函
そして、風の次は雨、かなり激しい、潮岬にはキャンプ場があるのだがこの雨でキャンプを断念
近くにあった灯台後とかを見て、雨に降られながら串本駅へ、駅から自転車で10分も走れば温泉があるそうだ
日焼けのヒリヒリに耐えつつ温泉を楽しみ、止まない雨のせいで結局串本駅で残りを過ごす羽目に…

ちなみに、体力的な都合により、白浜には行かず、いつか行こう
で、終電後、駅から締め出しを喰らい、駅前の自販機コーナーとかで夜を過ごす(一応屋根、壁あり)
雨は降っているし、隙間風はあるし、床は汚いしで全然眠れず、駅入り口辺りをうろうろして世を明かす
でも、駅員さんが自転車を駅構内で預かってくれた、ありがたい

明日からはもう輪行モードだ、何せ自転車は後輪振れ振れ状態…ここまで来ただけでも偉いと思わなきゃ

当時の日記の抜粋
「そして今回のメイン、潮岬。良かった、勢いで追大班だった1回3人にツアー葉書書いてしまったくらい良かった。」

<1日終わり>

≪1998年5月2日≫
旅程:串本〜奈良

那智の滝、大瀑布 23時頃に大阪を出た電車が
長い時間をかけて新宮に向かうという通称「釣り列車」(現在は紀伊田辺まで運転)
その列車が、4:10に串本発なのである、全く眠れなかった私は
その列車に乗って那智駅へと向かう、もちろん目標は那智の滝
これを見ないで帰れるかってんだ
那智駅でバスを待とうとすると、ターミナルにチャリダー発見
時計回りで紀伊半島を回ってきたらしい
阪大生らしく、ちょうど前の近サ連チャリポリーで知り合った友人と同じ2回生
その彼はバスが来る前に、土砂降りの雨が弱くなったところで出発
俺も晴れていればこうしていたかも知れないのに…と思いつつバスを待つ
ちなみに自転車は那智駅に置きっぱなし。まさか誰も盗るまいて

那智の滝へ向かうバスの中でおっさんと一緒になる、まだ朝早いため、観光客は激少ない
しかも雨なのだから当たり前か。バスを降り、参道を歩き、那智の滝に到着
その「絵」にまず声を失う、さすが日本一の大滝というだけのものはある
雨のためか、水量も多く、かなりの迫力、神聖な何かを感じるのも無理はあるまい…
帰り際に開いていた土産屋で那智黒大量購入、土産購入完了である
そして再び那智駅、だが、高校生多すぎ、自転車は無事だったからよかったが、そういえばまだ世間はG.W前
高校生の冷たい視線を浴びながら新宮駅へ、ここでは1時間50分待ち
次の乗り換え駅紀伊長島でも、1時間15分待ち、接続悪すぎだ、さすがローカル線
乗換駅で爆睡し、列車の中で爆睡、昨日寝なかっただけはある
そして、多気と亀山、加茂で乗り換えをして奈良に到着、これで一応紀伊半島一周な訳だ(笑)

当時の日記の抜粋
「接続悪すぎ!!かなり腹立つが、眠ることで時間をつぶす。さすが昨日ほとんど眠らなかっただけある」

<2日終わり>

≪まとめ≫
 全ては最初のスポークが折れたことに尽きる、あれが無かったら新宮までは行けてた…はず
そして、白浜や勝浦に代表される、有名な観光(&グルメ)スポットを逃したのは悔しい
温泉、景勝、鮪…悔やむ所は多いが、とりあえず潮岬に行けたからけっこう満足

次は車で行くべきかな…もしくは列車か(^_^;)

<紀伊半島ツアー終わり>



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