夏に軽い気持ちで宇和島へ行こうと…それが後悔の始まり…
松山市から宇和島市を通り、高知市に至る√56
松山市から宇和島市まではおよそ100kmの道程である
夏合宿も終わり、実家に帰ってのんびりしていたある日
「どうせならちょっと宇和島でも行ってみるか」と思い
愛車にまたがり一路南へ…
目的はただ、宇和島まで走ってみたいとそれだけ
合宿&ソロツアーで鍛えられた自分を試してみたかったのだ
夏の四国で繰り広げる、太陽と体力の戦い
そんな戦いが今、始まった
≪1998年9月??日≫
イマイチ日付に記憶がないのです、9月13〜15日の間だと思うんだけど…
とにかく朝に実家を出発、大洲までは走ったことがある('98春に走行)ので、気分も楽だ
いつものように、伊予市から双海町に抜ける√378を選択、√56は山の中、√378は海沿い
とくれば後者を選ぶのが当たり前というものだろう…大洲まではほとんど目立ったUPも無いし
双海町から長浜町に至る海沿いの道は、「ゆうやけこやけライン」の名称がつく
双海町は、夕焼けの綺麗さが有名な町であり、伊予下灘駅では
年に一回「夕焼けコンサート」が開かれている程である
ちなみに、下灘駅は日本一海に近い駅だった…ていうのはもう過去の話かな??
ともかく、JR予讃線(長浜回り)沿いに走り、じきに大洲市内へ…
大洲は伊予の小京都と呼ばれ、とあるNHKドラマの舞台にもなったほどの歴史情緒溢れる町である
大洲の鵜飼いや、肱川あらしなどが、有名だろうか…
肱川を見下ろすように建つ大洲城跡もなかなか趣がある…
体力的にもまだまだ楽勝、しかし、難関はここからだ
まず輪駆の前に立ちはだかるのは大洲と八幡浜の市境にあたる夜昼峠
あまりの長さに越える頃には日が変わるという異名を持つ峠である
UP自体は数百mだ、しかし、そこから1km強に及ぶ「夜昼トンネル」を越えなければいけない
迫り来る大型車の轟音に脅えながら、排気ガスにまかれながらトンネルを抜け、八幡浜市へ…
八幡浜は佐田岬半島への玄関口、水産とみかんの町である
特にみかんの生産量は、県でも1,2を争う生産量で、日本一のみかんの名産地と言ってもいいだろう
その八幡浜市では、駅で少し休憩するにとどめ、再びJR線沿いに愛車を進める
しかし、9月とはいえ、四国はまだまだ夏真っ盛り、非常に暑い
さすがにこの辺りから体力も減少の一途を辿り始め、八幡浜市と宇和町の境にあたる峠には
かなり体力と時間をかける羽目になってしまう
宇和町も、歴史情緒ある町、開明学校や、白壁の町並みなどが観光客を迎える
ここまで来てちょっとハンガーノック気味
雨も降り始めたので法華津トンネルの手前にある弁当屋で食事&休憩
そして、休憩の後、トンネル侵入、ここも長いトンネルだがトンネルを抜けるとそこは晴れ
しかも下り坂、でも、短いトンネルが10数個連続している…
そのトンネルとトンネルの間から見える宇和海が非常に綺麗だった…
そうこうしているうちに気がつけば宇和島市
そして和霊神社なんかをちょっと見学しつつ、宇和島駅に到着
すぐに帰るのもなんなんで、宇和島城に登ってみることに
宇和島市は、リアス海岸の付け根に位置しているために
非常に平野部分が狭い、すぐ先には急峻な山々が聳え立っている
だから見晴らし自体はあまりよくはない
また、宇和島といえば闘牛、相撲のように、横綱〜番付まで付けられている
そして、マニアックな場所で言えば多賀神社
ここでは世界各地の「性」に関する品々の展示がしてある…らしい(行った事はない)
まぁ、野郎の団体で行けば面白いだろう
そんなこんなで、列車の時間が迫ってきたので、宇和島を後にする
何せ一本逃すと致命的なのがこの辺りのセオリー
また、宇和島〜松山間は営業キロ99.7km…学割も効かないのが尚痛い
そうして、松山へ…でも、帰りは市坪駅で降り
まだ荒地でしかなかった中央公園(坊ちゃんスタジアム)を横目に輪行解除して家へ…
≪まとめ≫
なんだかこれだけ愛媛県南予観光案内みたいになってしまったな(汗)
しかしまぁ、夏に(北海道、東北以外を)走るもんじゃないと思ったこのソロツアー
何せ宇和島に着いた時はもうバテバテヘロヘロ
小便しようにも、膝がガクガク笑っててまともに用も足せない始末だった…
その後も何度か夏に走ったことはあるが、どれもこれも異常に体力消耗する始末
やはり関東以南を走るなら春か秋に限る…