「おい!そこのお前!この辺を不審な男が走ってこなかったか!?全身黒ずくめで、額に大きな傷がある男だ!」

      上髭を蓄えた騎兵長と思しき男が、必死の形相で尋ねてきた。

      「ああ、その男なら」

      レビンは顎をしゃくり、

      「そこの裏路地を抜けていったぜ」

      「おお、そうか!よし、皆の者!続け!」

      騎兵隊連は髭の男を先頭に、津波のように勢いよく裏路地へと流れ込む。

      そして、すぐに嵐は過ぎ去った。

      レビンはふうっと安堵の息をつき、

      「・・・おい、もう大丈夫だ」

      ガサッという音と共に、傷男がレビンの後方の藁ぐまから顔を出した。

      「さてと、、、どういうことか説明してもらおうか」