ドコモの携帯電話用 iアプリを製作してみよう
簡単にケータイでアプリが作れる 製作ソフトは無償提供

 ドコモから発売されている携帯電話50xシリーズでは、503よりJAVAを使ったアプリケーションが動くようになりました。 当初はサイズ制限が厳しかったり端末の非力さが目立ちましたが、最近の504、505シリーズでは画面も大きくなりそれなりにまともなものが作れるようになりました。

 製作ツールは業者向けではなく個人でも自由に作れるように無償で提供されています。それでは実際作るには何が必要か見ていきましょう。

JAVA開発キットとエミュレータを入手

 iアプリはJAVAで製作されています。パソコン上で開発するために、まずJava 2 Platform,StandardEditionを入手しましょう。 こちらのサンマイクロシステムズからダウンロードしてインストールします。 iアプリの製作ならバージョンは1.3.1でかまいません。他のバージョンだとセットアップできなかったりする場合があります。

 続いてドコモのこちらのページから「作ろうiモードコンテンツ」「iアプリ」のページへ行きます。 このページの下のほうにある「DoJa3.0プロファイル向けiアプリ開発ツールのダウンロード」をダウンロードしてインストールします。
スタートメニューに「iαppli Development Kit」が登録されました。あとはこの中のiappli Toolを実行すれば開発環境からエミュレータまで簡単に実行できます。  またドコモのサイト内には端末の画面サイズや制作上で知りたい情報が豊富にあるので、ぜひ他にも目を通しておきましょう。

どの機種をターゲットにするか

 iappli ToolはDoJa1.0や2.0、2.1などがありますが、それぞれ503、504、FOMAシリーズ対応となっています。 低いバージョンで作ったものは、そのまま新しいバージョンでも動きます。 しかし504シリーズ向けに作ったものを画面の大きい505などで動かすとアプリ画面が小さく表示されて情けなくなってしまいます… またiappliToolにはエミュレータがついてきてパソコン上で動作確認が出来ますが、フォントなどはちょっとずれて表示されたりします。動作スピードも端末ではかなり遅いので、パソコン上で開発したものをたまに実機でも動かしてみましょう。

容量を30KBに収めるには容量削減ツールが不可欠

 iアプリ本体の容量は最新の505シリーズでも30KBになっています。グラフィックファイルなどはスクラッチパッドという保存領域が200KBまで使えるので、そこへ保存するとしてもプログラム本体を30KBに抑えるのはなかなか難しいところです。 容量を抑えるにはクラスの数を少なくすることが大切ですが、ツールを使うと効果的な容量削減が出来ます。

 Java Blenderはiアプリ用の容量削減ツールです。ビルドし終えたファイルをこのツールを通すことで、だいたい容量を10%削減できます。 iアプリの開発では数バイト削るのに必死になったりするので、このツールは非常にありがたいものです。

ネット上での公開方法

 製作したiアプリはiモードを通じて公開することが出来ます。 通常のホームページと同じようにプロバイダ上のホームページスペースに製作できて、htmlでそのまま書けます。 ケータイ向けサイトはアドレスが長いとアクセスしづらいので、独自ドメインを取得するとアドレスが短くなります。 またとりあえずケータイサイトを作りたい人は「 【ポケットストリート】誰でも簡単に携帯用ホームページが作れます。(無料) 」のような無料サイトを活用するのも良いと思います。

 iアプリは無料で簡単に作ることがでますし携帯電話を持っている人は多いので、友達に自慢したりもできますね。 プログラムを組んだことが無い人も、iアプリを入門としてちょっとパソコンの奥まで入ってみるとコンピュータがより楽しく詳しくなりますよ。




▼参照リンク
Java 2 Platform,StandardEditioniアプリを作るにはまずダウンロードしましょう

ドコモiアプリ開発ツールこちらがコンパイル&エミュレータがセットになった開発ツールの本体

Java Blenderiアプリの容量削減ツール、だいたい10%程削減される
【ポケットストリート】誰でも簡単に携帯用ホームページが作れます。(無料)モバイルページが作れる