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ケータイで動くアプリには、ドコモのiアプリ、auのEZアプリ、ボーダフォンのVアプリがあります。 どの会社のアプリもJAVAを使用しているだけに、どの程度の手間で他社携帯向けアプリに移植できるか気になる所です(最近はauからBREWが登場し、こちらは現在一般ユーザーが開発できません)。 EZアプリとVアプリはMIDPという携帯機器用JAVAの仕様に則っている為に、うまくいけばお互いのアプリがそのまま動く場合があります。 それに引き換えiアプリはドコモ独自のDoJaという仕様になっているために、EZ/Vアプリに移植するのは一筋縄ではいきません。
iアプリはDoJaというドコモの独自仕様の為に、他社携帯へアプリを移植する場合なかなか難しいものがあります。 大きな問題が、DoJaには提供されているが、MIDPには無い機能というのがあります。ユーザーからの入力を受け付けるパネルや、 メッセージを表示するダイアログ等の高レベルインターフェイスがDoJaにはありますが、MIDPにはありません。 またソフトキーの扱い方も違います。 これらの違いは非常に大きく感じますが、ちょっと工夫をすればMIDPでも実現できます。
EZアプリとVアプリはMIDPに則っている為に、携帯アプリ以外のMIDPアプリも基本的に動く設計になっています。 もちろん機種依存命令やau、ボーダフォンの独自拡張命令を使っている場合は移植するのも難しいですが、MIDPに則った標準的なアプリなら手を加えなくてもそのまま動きます。 開発手順としてお勧めなのが、まずKJX制作ツールを使いEZアプリを作ります。 KJXツールでプログラムをコンパイルすると、auアプリ用のKJXファイルが出来上がりますが、途中でjarファイルとjadファイルも制作されます。 KJXはそのままauで動き、jarとjadファイルをボーダフォンで読み込ませることが出来ます。こうすれば一度に2機種分作ることができ、開発の最後で各機種用に特化すれば開発の手間が楽になります。
完成したアプリはインターネットを通じて配布することが出来ますが、ここでも各社によって方法はさまざまです。 iアプリではhtmlでリンクを貼るように簡単にアプリを公開することができますが、アプリからネットワークを呼び出すときはダウンロードしたサーバーしかアクセスできないという制限があります。 EZアプリではhdmlとCGIを組み合わせて配布することになり、プロバイダによっては配布自体が無理な場合があります。しかしダウンロードしたサーバー以外へもアプリからアクセスできるという利点もあります。
一番特殊で厄介なのがVアプリで、配布するにはコンテンツアグリゲータと呼ばれるサイトへアプリを申請し、受理されないといけません。 審査はアプリの内容に関してではなく、禁止されている命令を使っていないかが中心らしいので、それほどひどいアプリでなければまず受理されると思います。 コンテンツアグリゲータへ登録されるとボーダフォンの公式サイトからリンクを辿りダウンロードできるので、多くのユーザーにアプリをダウンロードされる機会が期待できます。 しかしここで喜んでいられないのが、コンテンツアグリゲータへ登録されてもダウンロードはコンテンツアグリゲータ上で済んでしまうということです。 つまり作者のサイトへユーザーが寄らずにダウンロードできてしまうので、何か告知があったり、サイトへ広告を貼り開発資金を稼いでる場合ほとんど効果が無いということです。 まるで、コンテンツアグリゲータに無償でアプリを制作してあげたという気持ちになります。 またソフトのバージョンアップ等の際もわざわざ申請しなくてはいけません。 さらにネットワーク機能を使うアプリを公開する場合は、オフィシャル作者登録というものが必要となり、コンテンツアグリゲータによりますが有料の場合もあります。 このようにVアプリの公開方法は他社と比べ特殊で手間が多くかかります。 ボーダフォンがアプリの発展を願っているのなら、この方法は早急に改善してもらいたいものです。 | |||||
▼参照リンク ezplusことはじめ EZアプリ制作時に役立つサイト iアプリからの詳しい移植話もあります ん・ぱか工房 EZアプリとVアプリに関する技術情報が充実 機種別情報もありがたい 【ポケットストリート】誰でも簡単に携帯用ホームページが作れます。(無料)モバイルページが作れるサイト |