2000年4月8日発生
それは突然・・・住所・名前付きの放送・・・
前日7日の帰宅間際に同僚と春スキーについて話した。時間の話しだった。
yasu 「春スキーは雪がベタベタだから時間早い方がいいな。」
同僚 「お客少ないからゴンドラ動かすのは遅いだろう」
yasu 「ん?そうかな。調べて見よう。」
ネットで夏油高原スキー場を表示する。
yasu 「ホントだ、ゴンドラスタートは9時半からだねぇ」
次の日、8日の朝はいつもよりゆっくり・・・・・およ!?9時半過ぎちゃったな。
と支度を始め、10時ちょっと前エンジンスタート。いつものコースでスキー場に向かう。
駐車場到着10時40〜50分頃。駐車場は前回よりも少ない車の数だ。
「おっ、県外のナンバーも結構多いな。」等と思いつつ支度を始める。
到着してから、支度を終わって車から離れるまで10分ぐらいでしょうか。
上着、セーターを脱いでウエアに着替え、日焼け止めを顔に塗ってブーツに履き替え、
キャリアからスキーを外して「さぁ、出発だ」
この時はさほど強い風とは感じなかった。雲の流れが速いから晴れてくるだろうと思い、
ゴーグルは車に置いた。・・・・これが後で辛い滑降になった。(~_~;)
一日券(2000円なり)を購入して直ちにゴンドラに向かう。
ゴンドラにはいつもシングルコースから乗りに行く。御年配二人と若い男女のペアと一緒になる。
ゴンドラが動き出して建て屋を出る寸前に停止・・・どうやら上は強風らしい
道程の半分ほど過ぎた時、年配の1人が
「駐車場で火災かな?火が見えないか?」 全員駐車場を見る
(σ(・_・)の置いた近くだな・・・避難しなくて大丈夫かな?)
(しかし、このゴンドラ状態では身動きが出来ないな。)
(いや、σ(・_・)の車より離れてるな。大丈夫だろ)
・・・・ゴンドラ上昇中の上、急に強まった吹雪で視界も良好じゃなく振り返って見てるのも辛いので、
直ちに安易に良い方に考えを変えて、燃えた人は大変だなぁ 等と他人事になり、
(それよりこの強風早く止まないかなぁ。ゴーグルを置いて来たのは失敗だったな。着いたら
風が弱まるまで待機するか。)・・・・等と考えていたのでした。
ゴンドラが支柱にぶつかるんではないかと思うほど左右に揺れながら、ストップ、スタートを繰り返し
終点に着いたのは11時30分過ぎ頃、風の弱まるのを待機してると突然の住所氏名付きの呼び出し放送!!!
慌ててゴンドラ運転所の係員に行くと、
「車が燃えたらしい、直ぐに駐車場へ言って下さい。」
「・・・え?くるま・・・燃 え た???貰い火? ホントにσ(・_・)の???」
「詳しくはここでは判りませんので、下の方へ・・・・風が強いのでお気をつけて・・・」
しばし呆然としてたが、勇やく外に出れば凄い風で、ゴーグルも付けずに滑り出そうとしているσ(・_・)を
「何も無理せんでも」と言った目で見る待機の人達を尻目に飛び出したのでした。
滑走始めるとメガネに水分が付いて視界は悪いわ、雪はベタベタと水分が多くてスピードが出ない。
気持ちは前だが身体は後ろ・・・・何度も転倒しそうになりながら途中3度ほど1分ぐらいの休止を入れ
何とか転倒もしないで下に着く。直ちにインフォメーションに行くと
「駐車場で消防署員と警察官が待ってますのでそちらに・・・・・」
段々車に近づくと・・・・科学消防車の赤の回転灯が最初に目に付いた。
傍にシャーシの残骸が有り、全体の形からσ(・_・)のかもしれないと思う程度しか判断出来なかった。
取りあえず車をのぞき込むとナンバープレートが置いて有った。
(あぅ、σ(・_・)のだ。間違い無い。どうしてこんな事に・・・・)
「持ち主の方ですね。」 声を掛けたのは私服の30代ぐらいのがっしりさん(後で刑事と判る)
「はい」 と答えると直ぐに消防制服のおじさんもメモ帳を持って近くに・・・直ぐに3人程に囲まれる。
「このような状態ですが質問をさせて頂きます」・・・・で始まった事情徴集
いわく
「住所氏名年齢勤務先・・・」
「ここまで来る間に、臭い・異音・煙等に気づきませんでしたか?」
「リモコンのエンジンスタートを付けていませんか?」
「タバコを吸いますか?」
「最近修理や整備に出したのはいつ?どこですか?」
「走行距離は?」
「何らかの改造は?」
「・・・・・??」
多種色々の質問の後、
刑事 「目撃者によるとエンジンルームからの出火が確認されております。・・・
どうやらσ(・_・)が駆け付ける間に周囲の事情徴集は済んでたらしい。
刑事 「警察としては放火等の事件性が無いと判断しました。」
刑事 「焼損事故としてのデーターを収集後終了します。」
yasu 「それは、σ(・_・)にも過失が無いと言う事ですね。」
刑事 「目撃者の言も有りますし、通常の使用をなさっていたと判断しますので・・・後はメーカーと話し合って下さい」
消防 「それでは、こちらの方も・・・・風が有りますので指令車に」・・・・
(・ロ・)ホ,(’ロ’)ホーッッ!!!無線機や無線電話が完備・・・・っとそれどころじゃない(~_~;)
で、刑事とほとんど同じ事を聞かれて
消防 「残念でしょうが、消防署もここまでです。後はディラーやメーカーとの話し合いをなさって下さい。」
yasu 「欠陥という事ですか?」
消防 「我々には車の原因追求を行う技術も設備も有りませんので、メーカーからの報告を受ける事になるでしょう。」
yasu 「済みませんが、その電話でディラーに掛けて頂けますか」
消防 「番号が不明ですので事務所に掛けてもらいましょう。連絡します」
外にでると風は弱くなっていた。 出火してから消えるまでが一番強かったようだ。火災が風を呼んだんだろうか・・・・
残骸を一回りして
(免許証入れが燃えたと言う事は・・・免許証・銀行カードやら名刺や社員カードも・・・・・(´ヘ`;)ハァ
(待てよ、部屋のカギ・・・ヾ(・・;)ォィォィ着替えはどうすんじゃ?スキーブーツで町中歩くのか?)
消防 「ディラーは30分ほどで来るそうです」
yasu 「ありがとう御座います。」
消防 「それじゃあ、我々も引き上げます。気を落とさず頑張って下さい」
yasu 「はぁ、お世話様でした」
消防 「いやいや、我々が来た時はピークを過ぎた頃でしたから。」
(そりゃそうだ。一番近い消防署からでも30分は掛かるもんなぁ(´ヘ`;)ハァ)
課長 「yasuさんですか?」
yasu 「はい、貴方は?」
課長 「当スキー場の総務課長です」
yasu 「ご迷惑様でした。詳しい事聞かせて戴きますか?」
課長 「ディラーさんが来るまで、事務所で待ちながら・・・」
さすがに客商売をなさっている方で、ポイントは外さない。
この方の話しで、お客さんからの通報後の経緯が判った。
σ(・_・)が車を離れて数分後に一度黒い煙が出て、直ぐに消えたが、
その後5分ほどでエンジンルームから煙と火が噴出した。
風下隣に駐車した方は直ぐに移動した。
目撃してた方の1人が事務所に知らせたので、消防署に通報すると同時に
総務課の方々が消火器を持って行き、車に掛けたが全然効果が無かった。
周囲の車の移動を行い、消防車の到着を待った。
雑談を交えて待つ事3〜40分ディラーが到着した。しかし、
ユニック(クレーン)の付かない搬送車だった為、あらためてJAFを呼ぶ事に・・・・
ディラーもここまで残骸になってるとは想像していなかった様だ。
変わり果てた 愛車 トヨタ・デュエット