日本写真紀行

九鬼山
Mt.Kuki
970m
禾生、用水路
  写友のH氏に誘われて、久しぶりの登山であった。富士急の禾生(かせい)駅で降りて、国道139号線を田野倉方向に15分くらい戻ると、愛宕神社横の登山口に着く。
  東京電力の古びたレンガ作りの用水路が目印となっている。下を流れる川は、朝日川である。ここから、二つの登山道があるが、やや傾斜が緩いという杉山新道の道を取った。   
  禾生駅の女駅長さんから頂いた、都留市トレッキングマップが役にたった。持参の地図には、この杉山新道の登山ルートは載っていなかった。
  暫く登って行くと、又、道が二手に分かれていた(あばら沢出合)。道標には右が尾根コース(2号路、みゆき尾根))、左が山腹コース(1号路)となっていた。ちょっと迷ったが左手の山腹コースを選んだ。
  途中の新緑が眩いほどであった。やや急な道となったと思ったら、もう尾根(弥生峠)にたどり着いた。ここから、富士見平がすぐである。 
富士見平 
  この富士見平が、落合橋から急な坂を登る直登コースと、杉山新道の合流点となっている。
  余りにも早く着いたので、あっけなかったが予定通りここで昼食を取った。缶ビール2本を飲んで、すっきりした後、直ぐ近くの頂上へ向かった。
  梅雨の合間で、急に温度が上がった為、晴れていたが、遠くは霞んでいた。富士山はとうとう顔を見せてくれなかった。
九鬼山山頂
  富士見平からさらに数分で山頂に着く。ここの見晴らしは余り良くないので、ハイカーの殆どが、前述の富士見平で大休憩を取っている。
  この真下は山梨リニア実験線(浮上式鉄道)のトンネルが通っている所である。超伝導リニアモータカーの実験コースで、時速500km以上のスピードで走っている。申し込むと抽選で試乗することも出来る。  
  既に4万5000人以上(平成15年6月現在)の人が体験しているとのこと。禾生駅から徒歩で20分の所に、山梨県立リニア見学センターが出来ている。
  頂上付近に紫色の可憐な花(コバギボウシ?)が咲いていた。こんな花とは対照的に、この山の名前が九鬼山と言う事で、気になり少し調べてみた。有名な九鬼水軍と関係があるのかとも思い調べてみたが解からなかった。
九鬼山尾根道より
   その変わり、見付かったのが、大月市の桃太郎伝説である。百蔵(ももくら)山の桃の木から落ちた果実より桃太郎が生まれ、犬目(上野原)で犬、猿橋(大月)で猿、鳥沢(大月)でキジを家来にして、九鬼山の鬼を退治したと言う御馴染みの話になっている。
   この伝説を元に、地元の大月市では、観光資源にしようと現在取り組んでいると言う。
   頂上より細い急な尾根を少し下った所で、視界が開け、反対側の猿橋町朝日小沢方面の山並みが良く見えた。
札金峠付近
   頂上より40分位下った所で、札金(さっかね)峠の分岐に着く。今回は、左に折れ、札金沢より、田野倉(たのくら)方面に向かった。真っ直ぐ行き、猿橋に抜ける道もあるが、手元の地図にはルートが載っていなかったので今回は割愛した。
   札金峠より田野倉駅は、ゆるやな下り坂で、途中よりは札金沢沿いの林道歩きとなる。
田野倉より高川山
   林道を降りきると、目の前が開け、前方に高川山(975m)が大きく見えて来た。高川山は、九鬼山と共に、秀麗富岳12景に選ばれている山である。
   富士急の線路を渡り、国道139号を右に曲がり、15分程歩くと、富士急の田野倉駅に着いた。未だ、2時前であったが、電車を待つ間に汗を拭き、そのまま車中の人となった。
   帰路、八王子で下車し、今日の打ち上げを行った。



ルート

 
中央本線 大月駅
〜富士急禾生駅〜落合橋
〜愛宕神社〜杉山新道〜弥生峠
〜富士見平〜九鬼山山頂
〜札金峠〜札金沢〜富士急 田野倉駅

歩行 3.5時間

休憩所・駐車場

駐車場 なし
 
トイレ・休憩所 なし

0306/0307
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