岐阜・大垣
Oogaki


大垣駅前
  新幹線で名古屋に降り、在来線で大垣にやってきた。名古屋より約30分で大垣に着く。所用の合間に、市内を少し歩いてみた。
  以前に来たとき(約20年前)は、新幹線で岐阜羽島まできて、迎えの車で大垣市のホテルまで来て泊まったが、今回は時間の関係で在来線にした。名古屋を出て木曽川、長良川、そして揖斐(いび)川を渡るとすぐ大垣である。
堀跡、郭通り
  整然とした街を南に歩いてみると、すぐどっきとする町名にぶつかった。「くるわ町商店街」との幟が立っているのである。無粋な私は、すぐ元の郭(くるわ)、遊女屋の集まっている所と思った。それを今も寧ろ誇らしげに掲げているこの街を何だろうとさえ思った。
  しかし、考えるまでもなくここは城下町である。城など、一定の区域の周囲に築いた土石の囲い(曲輪)であることに気が付いた。それにしても、「くるわ」と平仮名で書いてあるのは思わせぶりである。
大垣城址
  駅から15分くらい南に歩いたところに、大垣城跡があった。中の説明板に、大垣城は、牛屋川を天然の外濠に取り入れた要害堅固な平城で、天文4年(1535年)宮川安定によって創建された。
  慶長5年(1600年)関ヶ原合戦では、西軍の本拠(石田三成の本陣)となり、壮絶な攻防戦がくり広げられたが、戸田家(10万石)が入城(1635年)してからは、歴代藩主と共に天下太平の世を謳歌した、と記されている。
大垣城天守閣  
  この天守閣は、戦災で綺麗に焼かれ、1959年に再建されたものだ。折角、明治政府の餌食にならなかったこの城だけに欲しい感じがした。タクシーの運転手によると、大垣は、紡績工場が発達していたため米軍に狙われたとのことであった。
  ここのタクシーの運転手のしつけの良いのには驚いた。京都のMKタクシーの影響か、実にきちんとしている。すごく当たり前の事だが、きちんと挨拶し、きちんと応対する。乗っていて気持ちが良い程である。  
大垣駅より伊吹山
  駅に戻って、JR東海道線の線路をまたぐ陸橋より伊吹山を見た。朝、あれほどはっきり見えた、雪で真っ白の伊吹山(1377m)は雲で霞んでいた。
  大垣の街をいつも見下ろしているこの名山は、なかなか見事なものであるが、どこの名山もそうであるようになかなか、その姿を露わにはしてくれない。次は、この伊吹山に登ってみたいと思った。

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