秋山郷・小赤沢
Akiyama-Go, Koakasawa

小赤沢部落 
  秋山郷は、千曲川の支流中津川沿いの集落群で、信越国境に跨った地域を指している。
  東側を苗場山(2145m)、西側の鳥兜山(2038m)に挟まれた山峡の豪雪地帯だ。冬季には2〜3mも雪が積もり、かつては陸の孤島と化した所である。
  今回は、新潟県の津南から中津川沿いを遡上してここまでやってきた。
小赤沢温泉
  秋山郷の内、長野側は、上流の切明(きりあけ)、和山(わやま)、上野原、屋敷そしてこの小赤沢(こあかさわ)の5つの集落がある。小赤沢は一番新潟よりの集落である。
  新潟側の8集落と併せ、計13の集落を纏めて秋山郷と呼んでいる。  
療養施設「楽養館」
  この辺が、秘境として持て囃されているが、その中でもこの小赤沢温泉は有名である。
  楽養館は村営(長野県栄村)の保養所で、珍しい赤い湯の天然の日帰り温泉となっている。2階には休憩広間(40畳)も出来ている。
  一般の療養温泉基準の倍以上という高濃度の温泉で、鉄分の多い赤い湯が特徴となっている。正確には、含鉄ナトリウムカルシウム塩化物泉と言い、1リットル当たり2300mgも含まれているとのこと。 
小赤沢
  源泉の温度は45度で、文字通りの天然温泉である露天風呂は無いが、広い湯船と、かぶり湯、寝湯、打たせ湯、圧注浴等が楽しめる様になっている。
  苗場山の西の登山口となっているため、登山客の多いところである。1階には食事処があり、我々もここで昼食を取り、のんびり休養とした。地元の素材を使った田舎料理と手打ち蕎麦が自慢とのこと。  
苗場山
  その後、この温泉より、苗場の登山道を途中まで登ってみた。この沼沢は、楽養館の裏手にあるもので、この脇より、遊歩道を通り、小赤沢に架かる小さな橋を渡った。
  集落の横を抜けると、程なく小赤沢沿いの登山道になっている。苗場山(2145m)までは約3時間強のコースである。  
  山頂は平坦になっており、無数の池塘(湿原)があることで知られている。登ってみたいが、今回は写真仲間10人での撮影行であったので、ここで引き返した。紅葉の真っ盛りであっただけに残念な気もした。
  この後、中津川沿いの国道405号(狭い路)を遡上し、切明温泉を抜け、秋山林道経由で奥志賀高原に抜けた。そして志賀高原から長野に戻り、新幹線で帰京した。
  天候に恵まれた素晴らしい撮影会であった。



ルート


上信越自動車道 豊田飯山IC
〜国道117号線〜戸狩温泉(泊)
〜津南〜津南秋山長野原線(国道405号線)
〜秋山郷、東秋山林道〜大赤沢
〜小赤沢〜小赤沢温泉楽養館
〜切明温泉〜秋山林道
〜奥志賀高原
〜志賀高原〜長野


駐車場

小赤沢温泉楽養館 無料 


休憩所・トイレ

楽養館 有


0311/0411
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