宝 剣 岳
Mt.Houkendake 2931m

しらび平
  中央高速の駒ヶ根インターをおりて、20分くらいで、管ノ平に着く。ここで、クルマを停め、路線バスに乗り換える。しらび平までの道は一般車通行止めとなっている。
     この道は途中で、道が崩れ落ちており、バスを降り、長い梯子で谷川まで降り、また登って、そこから別のバスに乗り換えて行く様になっているのはのっけから驚いた。背後の山が宝剣岳である。  
千畳敷駅
  さらに驚いたのは、しらび平からロープウェイに乗るのに、順番待ちで2時間半も待たされたことである。結局、千畳敷に着いたのは1時過ぎであった。今回は日帰りの予定であるので、忙しい山道歩きとなってしまった。
  写真からも分かるように、ロープウェイの終点(2612m)は、氷河の末端であるモーレン(堆石)の上に建っている。左手前の池は雪解け水を蓄えたカール底の池である。  
千畳敷カール(圏谷)
  氷河によって出来た典型的カールである。千畳敷カールの背後が、宝剣岳山頂である。
  カールは、稜線近くの斜面をスプーンでえぐったような半椀状の地形で、周囲の急な壁のカール壁(圏谷壁)と、底の平らな部分のカール底(圏谷底)からなっている。また、モレーンは、氷河によって削られ、運ばれた岩屑や砂、粘土などが、氷河の末端や縁に溜まって出来た堤防状の丘の事を言う。  
木曽駒ヶ岳への道
  千畳敷はロープウェイがあるため、観光客が多い。手軽に、典型的なカールを見ることができるので、人気スポットとなっている。
   しかし、ここから乗越浄土(のっこしじょうど)経由木曽駒ヶ岳へのルートはガレ場のジグザグした急登であるから、軽装では難しい。  
乗越浄土
  画面上部が乗越浄土の稜線である。この稜線は千畳敷を見下ろす好位置で、また右の和合山(2911m)方面に少し行くと木曽駒ヶ岳(2956m)の眺めが良い。
  今回は、遅いためロープウイの時間が気になって、稜線漫歩を楽しまずに、カールへ戻った。千畳敷で、ロープウェイの予約をすると、待ち時間が約1時間半と言われる。  
宝剣岳岩歩峰
  頂上付近の岩峰である。ガスが掛かってきたため、なんとも幻想的な雰囲気を醸し出している。帰りのロープウエィの待ち時間を利用して、千畳敷の底へ行った。ここから、周囲のカール壁を見ていると、何とも不思議な感じがする。自分の方に向かって、山が迫ってくるような感じがした。  


ルート
中央高速駒ヶ根インター 20分

菅ノ台バスセンター〜しらび平〜千畳敷駅
〜乗越浄土〜千畳敷濃池〜千畳敷駅


歩行 2時間30分
駐車場
 管ノ台広河原 多数 有料


休憩所、トイレ
しらび平、千畳敷駅


9508/0012
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