上 高 地
Kamikouchi 1500m

梓川ダム
  上高地は尾瀬と並んで、何故か不思議な郷愁が湧いてくる。名前を聞くだけで、何か切ない気持ちになるのは、一体なんだろうか。それほど、気になる所である。誰も一度は、行ってみたいと思う所ではないかと思う。
  尾瀬は、歌があまりにも有名であるが、この大正池は芥川龍之介の「河童(かっぱ)」のせいかもしれない。上高地の大正池にかかる橋(河童橋)を一躍有名にした小説でもある。
上高地
  また、イギリスの宣教師で登山家でもあったW.ウェストンがこの地に入り、「日本アルプス・登山と探検」(1896年)で紹介した影響も大きい。現在の上高地温泉近くに、ウェストン碑が今でも残されている。
  上高地は、梓川上流域の細長い平地で、槍ヶ岳から流下する梓川が北アルプス唯一の活火山焼岳(やけだけ、2455m)の噴出で堰き止められて砂礫が堆積し、谷底に平地を形成したところで、もともとは神秘的な風景から神河内と呼ばれていたが江戸時代より、上高地と書かれるようになったとのこと。  
大正池
  目の前に聳えているはずの、焼岳とそして穂高(3110m)の山々や、六百山(ろっぴゃくやま、2450m)、霞沢岳(2646m)は、生憎の小雨で霞んで見えなかった。
  大正池は文字通り、大正4年(1915年)焼岳噴火の泥流が梓川を堰き止めて出来た池(湖面1490m、深さ4m)である。ここから、徳沢そして奥穂高の真下の涸沢にテントを担いで一度行ってみたいと思っているが、未だ実現出来ていない。
  今回は、松本より野麦街道(飛騨街道、国道158号線)を通ってきたが、道はもちろん舗装されていず、路肩も崩れ、大きな石が道路に点在していて、車で走るのも恐ろしいところであった。実際、この道を走っていて、谷底に転落した車(乗用車)を2台見た。今では信じられない光景であった。
  上高地の後、安房峠、平湯峠を経て、飛騨の高山に抜けた。まだトンネルの出来ていない頃の事である。当時は上高地まで、マイカーで入ることが出来た。


ルート
長野自動車道 松本インター  

〜野麦街道(飛騨街道)〜中ノ湯
〜鎌ヶ淵滝〜大正池〜上高地
〜安房峠〜平湯

歩行 1時間
駐車場

 大正池 無料
但し、現在はマイカー規制で
通年乗り入れ不可
平湯温泉、沢渡(1500台、有料駐車場)より
バスかタクシー

休憩所、トイレ

大正池

6908/0103
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