湯沢
Yuzawa

湯沢温泉
  東京より上越新幹線に乗り、越後湯沢駅で下車した。約1時間で着く。
  正にトンネルを抜けると、そこは雪国であった。しかし、駅舎より湯沢温泉街に出ると拍子抜けした。道路が露出しているのである。散水式の融雪装置が作動して、雪がすっかり無くなっていた。
  湯沢は江戸と新潟を結ぶ旧三國街道の湯沢宿のあったところだ。三国峠(1244m)を越え、山間谷間の所謂三国三宿の浅貝、二居、三居を越えたところが湯沢宿である。昔の旅人も、ここまで来るとほっとしたことであろう。
滝沢川
  道をさらに北上すると滝沢川に架かる第2滝沢橋を渡る。写真はその上流を見た写真である。この写真左手には歴史民族資料館のあるところだ。
  資料館には江戸時代から現代までの生活用品や川端康成の小説「雪国」関連資料が多数展示されている。
湯沢温泉ロープウェー山麓駅
  湯沢高原まで登るロープウェーの山麓駅である。このロープウェ−は166人乗りと大きいものだ。
  山麓駅の2階には天然温泉「コマクサの湯」があり、300円で入ることが出来る。
  湯が豊富なところで、JR越後湯沢駅には「酒風呂」があり、次のガーラ湯沢駅にも「SPAガーラの湯」がある。共に駅舎の中に温泉施設があるのである。
湯沢町俯瞰
  ロープウェ−より湯沢を見下ろした写真である。中央を走っているのはJRの上越線である。 
  湯沢とは温泉の湧く沢の意味である。鎌倉時代に開湯されたという。また湯沢は古くから宿場町であったが、特に昭和6年(1931年)に清水トンネルが開通してから、関東方面からの温泉客やスキー客が多数訪れる様になった。
  遠く下の方に見える魚野(うおの)川沿いを現在の国道17号線と関越自動車道が走っている。
水主公園
  上越線の線路を潜り、反対側行ったところに小さな公園があった。水主(もんど)公園といい、川端康成の小説「雪国」の冒頭部分
  「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」と刻んだ「雪国の碑」があった。
  「雪国」は今までに1957年と1965年に映画化されているが、最初の映画が良かった。池部良、岸恵子、八千草薫、森繁久弥が出演したもので、今でも印象に残っている。
  右手奥の建物は湯沢小学校である。
飯土山
  背後の山は飯土山(1112m)である。山麓は岩原スキー場になっている。湯沢町には、この他に15ヶ所のスキー場が現在オープンしている。
  また湯沢は何んと言ってもお湯処、公営の外湯だけでも6ヶ所もある。
  曰く、宿場の湯、街道の湯、岩の湯、山の湯、雪国の主人公の名である駒子の湯、そして前述のコマクサの湯である。
湯沢温泉
  駅に向かった。今回は写真仲間4人との撮影行で、このまま新幹線で東京に戻った。
  折角ここまで来ての日帰りは勿体無い感じであった。

  なお蛇足であるが、湯沢町は新潟県の南端の町で群馬県と長野県に接している国境の町である。



ルート


上越新幹線 越後湯沢駅〜湯沢温泉
〜湯沢温泉ロープウェー山麓駅
〜主水公園〜越後湯沢駅

歩行1時間


駐車場

湯沢高原ロープウェー山麓駅 有料
越後湯沢町 町営駐車場


休憩所・トイレ

ロープウェ−山麓駅
越後湯沢駅



0403/0801
(新潟県南魚沼郡湯沢町)


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