須崎半島・爪木崎
Suzaki Hanto, Tsumeki Zaki

爪木崎
  伊豆急の下田駅を降りて、バスで須崎半島の爪木崎に行った。爪木崎と言えば、冬場に咲く、野水仙の自然群生地として有名で、一度見ておきたいと思っていた。
  しかし、今回は、2月の19日では少し遅かった。毎年12月20日から1月31日にここで水仙祭が開かれている。白く可憐な花を咲かせる野水仙は約300万本というから並ではない。
  爪木崎のある須崎半島は下田港を囲むように約3km南方に突き出た半島で、その東端にあるのがこの爪木崎である。須崎半島は、全体が約60mの海生段丘となっており、周囲には海食崖や岩礁性の海岸が発達している景勝地となっている。
  風が強く、帽子が飛ばされてしまったが、この池の段と呼ばれる入り江は、波が穏やかであった。水が綺麗で、青く透き通っていた。  
爪木崎より北側
  遠く微かに三浦半島方面が見えた。この岩礁の裏側は砂浜があり、須崎・九十浜海水浴場、その先の外浦海水浴場となっている。
  なお、須崎は伊豆の民宿発祥の地として知られている。テングサ採集の漁村から伊豆急の開通に伴い、民宿村に変身した所だ。また、須崎の御用邸が昭和46年に作られた所で、バスはその前を通っている。
野水仙群生地
  「池の段」と呼ばれているところで、冬は野水仙の群生地として、また夏はハマユウが咲き誇るところで、見晴らしの良い所である。
  右手にある爪木崎花園から爪木崎の尾根伝いに灯台までハイキングコースが整備されている。爪木崎の南側の俵磯海岸を眺めながら灯台まで行き、海岸線経由でこの池の段と呼ばれる野水仙群生地に戻ってこれる周回式のコースとなっている。
爪木崎南側俵磯海岸
  ハイキングコースの途中より、南側の田浦島方面を見た写真である。写真のような六角柱状節理を伴う安山岩が海食で露出し、特異な景観を見せている。この辺一帯は県の天然記念物に指定されている。
  目の前に田浦島があり、その先に広がる須崎半島が良く見渡せる所となっている。須崎港や千畳敷きのある方向である。
爪木崎灯台
  尾根のハイキングコースを灯台の麓まで行き、そのあと、階段を下り海岸に出て、前述の池の段、野水仙群生地に戻った。
  バスの待ち時間を利用して、爪木崎の花園、売店を覗いた。その後、バスに乗り、下田から新宿行き直通の特急踊り子号で帰京した。


ルート
 
新宿〜(スーパービュー踊り子号)
〜伊豆急・下田〜(バス)〜爪木崎
〜爪木崎公園〜俵磯海岸〜爪木崎灯台
〜池の段〜野水仙原生地〜バス停


歩行時間  2時間
駐車場
爪木崎  有料

休憩所・トイレ
爪木崎 有り

0302/0305
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