茅野よりタクシーで、渋ノ湯温泉に向かう。ここより登山開始した。午前9時50分である。黒百合平に着いたのが、11時50分であった。昼食を取っていると、天候が急変した。いままで晴れていたのが嘘の様にな大雨となった。 黒百合ヒュッテでコーヒを飲んで、小雨になるのを待っていたが、天候は回復する気配は無かった。小屋の主人が、ここへ泊まったらというのを振り切って、中山峠経由で東天狗岳に登った。頂上は、雨と風で視界は殆どゼロであった。 |
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東天狗岳(2646m)から、根石岳(2603m)を経由して、オーレン小屋に向かう。途中、横殴りの雨粒が痛いほどであった。広いガレ場のため、雨が降ると道が解りにくい。用心してルートを確認しながらの尾根歩きであった。根石岳から小屋までは樹林帯の快適な緩い下りであった。 午後3時、無事小屋に着く。濡れた服を脱ぎ、ストーブにあたりながら呑んだビールの旨いこと旨いこと、筆舌に言い難しであった。自慢の夜のバーベキューも量が多く、味も最高であった。 |
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昨夜の大雨が、朝になっても残っていた。これからの行程を考えると慎重になる。7時頃になって、雨も小降りになり、硫黄岳の山麓も見えるようになったので、リーダーのR氏の決意で、出発することになった。 7時20分、オーレン小屋を出発し、夏沢峠を越え、8時30分に硫黄岳頂上(2742m)に立った。雲海の合間に、これから向かう横岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳が、まるで箱庭の中の山のように、手に取るように見えた。 しかし、すぐ又、ガスがかかってきた。それにしても、硫黄岳の火口壁は恐ろしいほどであった。 |
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硫黄岳から、横岳の道は凄かった。鎖場や、はしごのあるところは足を踏み外せば、そのまま谷底に転落していきそうであった。もう引き返えせないとのことで、とにかく前へ進んだ。 ガスの流れが速く、横岳(2829m)から見えた赤岳も一瞬であった。横岳より地蔵仏を経由して赤岳に向かった。この辺より、天候が見事な程に回復して、いま登った横岳が、後ろに迫って見えた。 赤岳の登りは、鎖を頼りの、急登であった。八ヶ岳最高峰の赤岳頂上(2899m)に着いたのが11時半であった。緊張の連続であったが、ここで呑んだ生ビールは旨かった。 |
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横岳の荒々しさは、八ヶ岳の圧巻であった。行者小屋から見上げる横岳も素晴らしい。赤岳の頂上より、権現岳を左に見ながら中岳、阿弥陀岳に向かう。 このコースは、いままで通ってきた、天狗岳、硫黄岳、横岳を右に見ながらの景観がすこぶる良いコースである。少々遠回りの感じがしたが、おすすめコースである。昨夜来の天気が嘘のように回復し、見晴らしは最高であった。 中岳を越え、阿弥陀岳の麓より行者小屋に下った。ここまで来ると流石にほっとして、のんびりと小屋で作ってもらった弁当を食った。ここからは、小屋があるたびにビ−ルを呑みながらの下山となった |
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中岳のコルより阿弥陀岳を望む。ここより行者小屋に向け下山した。行者小屋から美濃戸山荘までは、走るように気持ちよく下った。美濃戸山荘で生ビールをジョッキで飲み、タクシーを美濃戸口まで呼んでもらうことにした。ここで予約すると、美濃戸口に着く頃、タクシーも着くと言う案配である。美濃戸口までは、ここから50分の道のりであった。 帰途の電車は超満員で座ることが出来なかった。八王子まで、立ったままであった。 |
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ルート 中央線 茅野〜タクシー 1時間 渋ノ湯〜黒百合平〜中山峠〜天狗岳(2646m) 〜根石岳(2603m)〜オーレン小屋(泊) 〜夏沢峠〜硫黄岳(2742m)〜横岳(2829m) 〜地蔵仏〜赤岳(2899m)〜中岳 〜行者小屋〜美濃戸〜美濃戸口 歩行 13.5時間 |
駐車場 渋ノ湯 有料、美濃戸 有料 休憩所 山小屋多数 |
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