赤穂線
Akoh Line


JR岡山駅
  新幹線で岡山に来た。今回はJR赤穂線沿線を辿ってみようという趣向である。
  JR赤穂線は瀬戸内海の沿って、岡山県の東岡山と兵庫県の相生駅を結ぶ全長57.4kmのJR西日本の路線であるが、実際の始発は此処岡山駅となっている。
  その他は、山陽本線の福山、三原や、伯備線の備中高梁、新見等からの乗り入れとなっており、終点は殆どが長船(おさふね)か播州赤穂となっている。赤穂から先は相生経由で山陽本線の姫路、東海道本線の野州、草津駅行等となっている。  
  言い換えれば、赤穂線の起点駅である東岡山と終点の相生駅間だけを結ぶ電車は皆無となっている。赤穂線の総駅数は起終点を含み、19駅となっている。全区間単線で、電化(直流1500V)され、全線開通したのは昭和37年であった。
JR長船駅
  岡山市より吉井川を渡ると瀬戸内市に入る。この川沿いにあるのが旧町の長船である。
  JR長船駅で下車してみる。長船駅の開業は昭和37年である。岡山方面からの列車の半数がここ長船駅で折り返しとなっている。
長船駅前
  長船は、中世の名刀「備中長船」、「福岡一文字」の産地として知られたところである。この長船と牛窓、邑久(おく)の3町が平成16年に合併して新しく瀬戸内市となった。
  邑久というと、あの画家竹久夢二の生まれたところである。独特の美人画は一世を風靡したものだ。
  写真は長船駅前である。此処で昼食と取ろうとしたが店が無く、仕方なく近くのスーパーまで行き、弁当を買って駅の待合室で食べた。
伊部
  備前市伊部(いんべ)に入る。伊部は備前焼(伊部焼)の本場で、岡山藩主の保護の下で発展したものだ。御用窯が伊部に置かれていた。
  現在は茶器、花器、酒器の生産が盛んで、伊部駅周辺に今でも多くの窯元がある。
  備前焼の魅力である茶褐色の地肌は田土(ひよせ)と呼ばれ、田圃の下から掘り起こした土と、山土(黒土)を混ぜ合わせた鉄分を含んだ土で焼かれるからの様だ。  
伊部
  釉薬を使わずに作られた赤味の強い色合いが何んともいえない。使い込むほど味が出ると言われるが、私も大分前に買ったぐい飲みを今でも愛用している。 
  なお、備前市は、昭和26年に片上、伊部の2町が合併して備前町となったのが始まりである。その後、香登町、伊里町、鶴山村、三石町と合併し、昭和46年に市制施行された。   
片上
  片上(かたかみ)の町並みで、ここが備前市の中心街となっている。
  片上は瀬戸内海の片上湾の湾奥に位置し、鎌倉時代より山陽道と瀬戸内海交通の接点となり、江戸時代は宿場町を兼ねていた。
又、明治になって、柵原(やなはら)鉱山の硫化鉱の積み出し港としても栄えたところだ。
伊里
  JR伊里(いり)駅を出ると、瀬戸内海が見えてきた。伊里駅は伊里川の沿った駅となっている。元は伊里町であったが、今は自治体としては消滅し、備前市となっている。
  元伊里町穂浪は、「何処へ」、「泥人形」、「入江のほとり」、「人間嫌い」等の作家・正宗白鳥の出身地である。
日生
  短いトンネルを通過すると、日生(ひなせ)である。日生は備前市の南東部の瀬戸内海に面し、島が点在しているところである。
  赤穂線の中で、一番瀬戸内海に近い駅がこの日生駅である。駅前の日生港からは小豆島や日生諸島行のフェリーが出ており、また港に水揚げされる新鮮な魚介類を求める観光客の利用の多いところである。 
日生港
  日生港から瀬戸内海で2番目に大きい島である小豆島の大部港までは瀬戸内観光汽船で、約1時間で到着する。1日5便あり、費用は大人1000円となっている。
  小豆島への最短ルートとなっている。
なお、日生港の正面の島は岡山県最大の島、鹿久居島(かくいじま)で、野生の鹿が生息している。
天和
  福浦峠の下の福河トンネルを通ると、岡山県から兵庫県に入る。
  天和は、真木村と鳥撫村が合併して、村名を「真」と「鳥」の二つを合わせ、鷆和(てんわ)村としたのが始まり。
  字が難しいので、駅名は天和としたようだ。現在は兵庫県赤穂市鷆和となっている。なお地名の鷆和も難しいので天和の表記されることが多いとか。
  三菱電機や黒崎播磨工場があるところである。
播州赤穂駅
  そして、忠臣蔵で有名な赤穂城のある播州赤穂駅である。開業当時、長野県の飯田線に赤穂駅(あかほえき、現在は駒ヶ根駅))があったので、播磨国の別称である播州を冠したようだ。
  ここから歴代赤穂藩主の菩提寺・花岳寺や赤穂城址、大石神社等は歩いていける距離である。
相生駅
  赤穂線の終点である相生駅である。と言っても播州赤穂駅から総ての電車が、山陽本線の姫路・西明石方面と直通運転されており、相生駅は一通過駅となっている。
  相生(あいおい)駅は明治23年に那波(なば)駅として開業し、昭和17年に相生駅に改称された古い駅である。
  那波は旧山陽道の宿場名であったが、昭和14年に風待ち港であった相生と合併し、相生町となり、昭和17年に相生市となっている。
  今回は此処から山陽新幹線、東海道新幹線経由で帰宅した。



ルート

新幹線岡山駅
〜東岡山〜長船〜伊部〜片上
〜伊里〜日生〜天和
〜播州赤穂〜相生


人口(参考)

岡山市 68.1万人
瀬戸内市 4.0万人
備前市 4.1万人
赤穂市 5.2万人
相生市 3.3万人


0802/0906
(岡山県岡山市〜兵庫県相生市)


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