帯広、十勝川温泉にある、ユースホステルに泊まった。その時、十勝川夕景である。北海道に来て、もう何日目になるのだろうか? そろそろ東京が恋しくなってきたのか、こんな風景にシャッターを切った。ここは、遠く離れた、帯広である。
十勝平野の中央に中心街があり、市の中心は礼内川と十勝川の合流点に近く、市域は遠く南西方にのびて日高山脈嶺線に至っている。開拓は、1883年依田勉三のひきいる静岡県の晩成社移民団の入植に始まる。現在では、人口17万人の市となっている。市街は、碁盤目状で、さらにX状を加えるという珍しい町作りが行われている。
十勝川温泉は、帯広市街より、東へ約8kmも離れているところにある。十勝川は、延長156km、石狩川、天塩川に次いで北海道第3位の川である。
十勝川
帯広より十勝国道を釧路に向かった。釧路は、釧路川河口にある町で、人口20万人である。1870年(明治3年)、漁猟請負人の佐野孫右衛門が秋田、青森、函館などの漁夫174戸、537人を募集し、移住させたことに始まる。近くの釧路湿原は「網走〜釧路」街道で、述べているので省略する。
釧路より根釧国道を根室に向かった。広々とした、北海道らしい道のりであった。
厚岸湾
湾口は南を向き、幅約10km、湾奥までの奥行きも10kmと深い湾入を持ち、、湾奥の砂嘴(さし)によって厚岸湖と区分されている。湾内はニシンの好猟場になっている。
花咲港
根室半島の南部、太平洋側で、冬も結氷しない港である。開拓は、元禄年間に始まり、1869年(明治2年)開拓使の開設により、移民130人が移住して、町の基礎が築かれた。
車石岩
花咲岬突端にある最大6mに及ぶ放射状節理の根室車石は天然記念物に指定されている。
根室港
根室半島の北側、根室海峡に向かって開く湾が根室湾である。湾口は広く、幅は約30kmに及ぶ。湾内はおおむね水深20m以下の浅海となっている。沿岸漁業の好漁場となっており、サケ、マス、ホタテなどの漁獲物が多い。
湾岸は断崖が多く、湾内には東側に根室港があるが、1月下旬から4月上旬にかけて結氷することもあり、今は前述の不凍港花咲港が北洋漁業の基地として利用されることが多くなっている。
根室市街
根室市は、人口3万5千人、根室港を中心に発達した。根室本線の終点であり、北海道最東端の根室半島全域を占める市である。千島列島近海の豊かな水産資源を背景に発達し、明治末期には道東第一の都市となった。
夏祭り
根室の夏祭りにちょうどぶつかった。カメラを向けたら、顔を隠されてしまった。今では考えられない光景である。今日の宿は、根室港に面した、海岸沿いのユースホステルであった。
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