神戸港
Kobe



神戸駅前
  神戸を取り上げるには、ちょっと勇気が必要であった。今回の写真は、すべて神戸大地震(阪神大震災)の前に撮影して物で、さらに気が重いのは地震後一度も神戸には下車していないからである。
  通過するだけであった。新幹線であると、トンネルが多い所だなんて思っているうちに通過してしまう感じだ。勿論神戸は停車(新神戸駅)するが、どうも印象が薄くなっていた。
  平成7年1月17日の地震の時、経営会議で、本社の大会議室に集合していた。朝、会議が始まる前に、係りのものが目の前の大スクリーンに液晶プロジェクターで、なまなましい神戸の映像を映した時の驚きは衝撃的であった。 

神戸港
  あの神戸が、地震の無い所と聞いていた神戸が・・・・という感じであった。大阪より出席していた営業所長は大慌てで、いろいろ電話をしていた。
  この震度7(マグニチュード7.2)の大地震で、死者4571人、建物全壊は何と67421件という大惨事になった。
  スクリーンに映し出された映像では、町のあちこちから白煙が立ち上がっていたのが不気味であった。まさに町は廃墟であった。何とも痛ましい地震であった。
  今、私は横浜に住んでいる。横浜と神戸はいろんな意味で姉妹の様な気がしている。共通して港町で、マリンタワー(神戸ではポートタワー)が有り中華街(神戸では南京町)があり、外国人居留地もある。雰囲気もみなと横浜、みなと神戸なのである。そして、幕末の日米修好通商条約に基づき、長崎、函館、新潟と共に横浜(神奈川)と神戸(兵庫)が開港された所である。
  現在では貿易額は横浜、東京に次いで神戸が第3位とのこと。   
  しかし歴史的に見ると大違いだ。神戸は平安時代末期、平清盛によって大規模な港湾修築が行われ、日宋貿易の基地として栄えた所である。
  室町時代には、明、朝鮮、琉球との貿易港となり、さらに江戸時代は大阪へ入港する回線の寄港地としての役割を果たしてきた。一方横浜は歴史が浅く、江戸末期より栄えた港である。
  今回の写真は、東京より夜行列車に乗り、朝の7時に神戸駅に着いた時のものだ。港で時間をつぶした後、船で四国(高松)へ向かった時のものである。



ルート

JR山陽本線 神戸駅
〜神戸港




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