雲仙〜熊本
Mt.Unzenn〜Kumamoto City


雲仙・仁田峠  長崎を朝発ち、島原街道を小浜に向かう。そこから分岐し、雲仙岳に登る。雲仙公園から仁田峠、そして雲仙ロープウェイで妙見岳に登る。雲仙岳の主峰の普賢岳(1359m)、平成新山(1486mを中心に、国見岳、野岳、九千部岳、衣笠岳、妙見岳などの多くの山からなる複合火山で、これらを取り巻いて、広大な裾野が発達している。
 主峰普賢岳の火山活動はつい最近も死者を出している。この辺は、冬は霧氷でも有名である。
水前寺公園  雲仙をおり、島原へ向かう。島原は、雲仙岳の側火山眉山(819m)の東麓に発達した扇状地上に立地している。島原外港の浮き桟橋からフェリーで島原湾の対岸にある熊本に渡る。約1時間の船旅となる。
 熊本は、熊本平野の中心にあって、白川が貫流し、東部は阿蘇山麓(1592m)に続く洪積台地、北西部に金峰山(きんぽうざん、665m)が聳えている。金峰山付近には、夏目漱石の草枕の舞台となった所や、宮本武蔵が五輪書を著した所があり、緑と湧水に恵まれている。  
水前寺成趣園  水前寺公園の中にある名園。水前寺成趣(じょうじゅ)園として、1632年、細川忠利が、小倉より伴った古田仁斎に命じ築造した回遊式大名庭園。
 池は琵琶湖を模したもので、この池を中心に東海道53次を模した築山や木石を配している。特に、富士山を真似た築山が名高い。
 水前寺公園の中には、夏目漱石旧居や、熊本洋学校教官として招かれたジェーンズの洋風邸宅なども移築公開されている。
熊本城城郭  熊本市茶臼山台地に建つ平山城。築城の名人と言われた加藤清正の居城。城郭規模の豪壮さ、堅実な構造、石垣の美観で知られる。周囲は12kmに及び、丘陵部を城郭に、浸食谷を空堀に巧みに利用されている名城。但し、現存の大、小天守閣は1960年に復元されたものである。
 天守を支える石垣は裾広がりの扇形的線をつくり、武者返しと言われる特殊な工法で作られている。

熊本城天守閣
 熊本は、若いとき夢中になった夏目漱石ゆかりの地で、特に「草枕」は暗記するほど何回も読んだ本である。金峰山西方の草枕ゆかりの峠の茶屋、北西録には小天(こあま)温泉や、金峰山西腹に宮本武蔵が五輪書を執筆したの霊厳洞(岩戸観音)がある。
 その他、小泉八雲、徳富蘇峰などが住んでいた。明治中期は九州の文教の中心となっていた。
 この後、阿蘇へ向かう。そして、再び熊本に戻り、薩摩街道を八代、水俣、川内、串木野を経て鹿児島へ向かった。  


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