近年、人々の移動や、荷物の運搬を機械に頼るようになってきた。そのため、健康を維持するためには、改めて運動をしなければならないほど、身体を動かす事が少なくなった。運動不足は、体力低下や肥満、その他様々な健康障害(生活習慣病)を引き起こす。反面、過度の運動もまた身体にとって害になる。
そこで、健康管理と言うことが叫ばれ、いろいろな健康機器が市場をにぎわしている。その中で、最近ブームになったのが、体脂肪率計である。身体のインピーダンスを計って、体脂肪率を推定する方法であるが、一つの目安になっている。しかし、これはどのくらいの運動をどのくらい行えば、どのくらい体脂肪が実際に燃焼するのかはわからない。なお、この機械は、身体のインピーダンスを計って体脂肪率を推定しているので、取り説に書かれているように関節をしっかり伸ばして計らないと「より」不正確になる。
生活習慣は、知らず知らずの内に身についていて、それが不健康的である場合に問題となる。しかし、本人はそれで良いと思っている場合が多いから厄介である。
病院では、特に生活習慣病の一つである高血圧や糖尿病の患者などを対象として、運動療法を進めている。これは健康保険でも認められている。医師により処方された運動をやらせ、その結果を見ているわけである。しかし、処方された運動を本当に患者が行っているかどうかが、本人の自己申告だけではわからない。そこで、現状は専門家により、運動を本当にしたという証明が必要なる。
体脂肪がどのくらい燃焼したか、または医師の処方通りに患者が動いたか、適切な運動であったか、食事と運動のバランスは良いか… それらが、記録でき、解析出来る機械がある。それが生活習慣モニター・運動量計である。形状は歩数計と殆ど同じであるが、センサーは加速度センサーを用い、歩行の強度、速度と、個人データ(性別、身長、体重、年齢等)よりその時の運動強度、時間をチェックし、消費カローリを表示するだけでなく、どのくらいの運動(METS係数と言う)をどのくらい継続したか、その時の体脂肪燃焼量はどのくらいかを表示してくれる。
このような、機械が安価で市販されるようになった。健康に前向きに取り組んでいる方は、是非一度試して見て欲しい。なお、METS(Metabolio
Equivalent)とは、動作時の全消費エネルギーが安静時の酸素消費エネルギーの何倍に当たるかを示したもので動作の種類(時速何mのウォーキングかジョギング、普通の家事か、仕事か、あるいは睡眠中であったか等々)により設定される。
いずれにしろ、アウトドア志向の人にとって、健康は大きな関心事であろう。より積極的に生活習慣に気を配り、より有意義な日々を過ごしていきたいと思っている。
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Hitosh
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