切り通し

  切り通しというと、鎌倉を思い出す。山を切り開いて、作った道と言うと、全国至る所にあるが、関東育ちの私には、鎌倉しか思い浮かばない。それほど、鎌倉の切り通しは有名である。

 鎌倉は、三方を山に囲まれている。標高2−300mの低い山にある。それでも海から急に立ち上がっている。一方は海だ。天然の要害、それが鎌倉である。古来、海に面した所に都を作らなかった。海からの侵入が怖かったのである。それだけ、防備が難しいといえる。しかし、海沿いに頼朝は鎌倉幕府を作った。この山で十分と考えていたのであろう。

 写真仲間のR氏は、この切り通しをテーマに写真を撮り歩いている。生涯のテーマにしたいと言っているが、その気持ちは痛いほど、よく解る。ある目的の為に、道を切り開いたのは事実である。たとえ、それが権力のため、戦のためであっても、そして生活のためでも良い。道は、いずれにしろ何かの目的があってできたものである。その道が、好きなのである。

 鎌倉の切り通しは、街路と街道で紹介してある。興味の有る方はみていただきたい。実に味わいのある道である。特に苔むした切り通しはそれだけで絵になる。鎌倉だけでも有名な切り通しは、7つある。思いつくままに、書いてみると、朝比奈切り通し、名越え切り通し、小袋坂切り通し、亀ケ谷坂切り通し、化粧坂切り通し、大仏坂切り通し、極楽寺坂切り通しとなる。

 一部は、このホームページでも紹介してあるが、いずれ、じっくり絵(写真)に表現してみたいと思っている。  
 


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Hitosh

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