奥入瀬渓流/遊歩道
Oirase

石ヶ戸バス停 
  東京発6:56の新幹線で八戸(はちのへ)に着いたのが10:04とわずか3時間であった。最初に来た時は夜行であった。その後は車で2度来たことがあるが、何れも途中1泊している。
  当たり前であるが、新幹線は信じられないくらい早い。八戸からバスに乗り、奥入瀬川の石ヶ戸(いしげと)に着いたのは、11:48であった。朝、東京を出発して、昼には奥入瀬渓流に到着出来てしまうのである。
奥入瀬渓流
  今回は、この石ヶ戸から十和田湖畔の子ノ口(ねのくち)まで、8・9kmを渓流沿いに出来ている遊歩道を歩く計画である。
  そのスタート地点がここ石ヶ戸である。ここには駐車場や土産物屋があった。
石ヶ戸
  早速、奥入瀬川の側の遊歩道に出る。目の前に、見事な渓流であった。
  左写真は、石ヶ戸と呼ばれている岩である。2本の桂の木に一枚の大きな岩が寄りかかり、岩屋を作っている。ここは、かつて女盗賊の隠れ家であったとの伝説が残されているとか。
石ヶ戸の瀬
  奥入瀬川の側に出来ている快適な遊歩道を歩く。奥入瀬川は変化に富んだ景観を見せてくれる。
  ある時はどんよりした淵となり、瀬となり、岩を食む急流となり、また滝となっている。
  この奥入瀬は、奥に入るほど瀬が多くなることから奥入瀬と呼ばれるようになったそうだ。まさにそんな感じであった。   
石ヶ戸の早瀬
  奥入瀬川は十和田湖を水源地とする川で、十和田湖畔の子の口から奥入瀬渓谷を刻み、十和田市、六戸町、下田町、百石町を経て太平洋に注ぐ川である。
  青森県告示や河川法では全流路を相坂川に統一しているが、一般的には下流域を相坂川と呼び、奥入瀬渓流と呼ばれている子の口から石ヶ戸、焼山辺りまでが奥入瀬川と呼ばれているようだ。
石ヶ戸の早瀬
  さらに遡上すると、早瀬となっている。右側が断崖となっているところだ。
  水の量が略一定のせいか、岩が一様に苔生しているのが印象的であった。
枝垂れ滝
  崖から到る所で地下水が滝状になって流れ出し、十和田湖からの水と合わさり、奥入瀬川となっている。滝の名前も実に多彩である。
  千筋の滝、雲井の滝、白布の滝、双竜の滝、岩管の滝、玉簾(たますだれ)の滝、白絹の滝、白糸の滝、不老の滝、双白髪(ともしらが)の滝、姉妹の滝、九段の滝、そして銚子大滝と続く。
  銚子大滝は、奥入瀬渓流中最大の滝で、幅20m、高さ7mとなっている。この滝があるため、十和田湖に入ろうとする魚が遡上出来ず、この滝を魚止めの滝とも云うそうだ。
屏風岩
  奥入瀬川左岸の屏風岩である。緑の木に遮られ解り難いが、絶壁となっているところだ。この辺は川の流れは緩やかに成っている。
  新緑の木々が水面に反射して綺麗なところである。
馬門岩
  やがて、川は渦を巻き、岩を食んで流れている。川の流れが様々に変化しているので、いろいろと名前が付けられている。
  曰く、三乱(さみだれ)の流れ、阿修羅の流れ、平成の流れ、飛金の流れ、白銀の流れ、寒沢の流れ等々・・・    
阿修羅の流れ
  この辺は流れが急で、阿修羅の流れと呼ばれいるところである。
  奥入瀬渓流の中で一番流れが早い所とのことであった。
九十九島
  写真は川の流れの中に、沢山の岩が島の様になっているところから九十九(つくも)島と呼ばれているところだ。
  川の中の岩の上に、木が育っているのには驚いた。と言うより、森林の中の地質の柔らかいところを侵食して川が流れているのである。
飛金の流れ
  さらに遡上すると、また急流となる。この辺も瀬音の大きいところであった。
  そのせいで飛金の流れと命名されているのかと思ったが、そうではなく、流れの中に見え隠れする岩が、日光に当たると金色に輝くことからとのことであった。
雲井の滝
  右岸に雲井の滝。森林に囲まれた断崖から、三段になって落下している。
  高さ20mで、水量も豊かで、奥入瀬渓流沿いの滝の中では最も見応えのある滝となっている。
枯れ木と瀬
   さらに進むと苔むした枯れ木が川に倒れていた。奥入瀬渓流はこんな光景が到る所にあり、実に印象的であった。
  明治の美文家として知られた大町桂月が
  「住まば日の本 遊ばば十和田 歩けや奥入瀬三里半」、「右ひだり 桂もみぢの影にして 滝を見る目の いとまなきかな」と詠んだところである。
  なお、桂月は北海道の層雲峡の名付け親としても知られている人だ。
白布の滝
  左岸に白布の滝。空から舞い降りた天女が白絹を垂らしたように見える事からこの名が付いたとか。
  奥入瀬の数ある滝の中では、一番美しい滝と云われている。
瀑布街道
  この辺から、銚子大滝までは、遊歩道(奥入瀬渓流)の左右に滝が連なっている。
  ここに平行して走る国道102号線は瀑布街道とも呼ばれているところである。車の車窓からも幾つかの滝が見えるところである。
白銀の流れ
  白銀の流れを見下ろしながら、さらに遡上すると雨となってきた。用意した雨具を着込み、さらに進んだ。
  この白銀の流れは車道からは見えず、遊歩道からしか見えないところである。
  岩に打ち当たる清流が空気を含んで白濁し、こもれ日に曝されて、銀色に輝くことから命名されたとのこと。
  ところどころに小さな白い花が咲いていた。背景の緑の渓流に映えている。
  まもなく、銚子大滝であるが、雨がさらに激しくなってきた。
  遊歩道に、水たまりが彼方此方に出来、靴もびっしょりになってきた。気がつくと遊歩道を歩いている人は、我々以外誰も居なくなった。
  辺りも大分薄暗くなってきたので、この先の銚子大滝まで行くか、先ほど見たバス亭まで戻るか迷ったが連れの一言で戻ることにした。 
遊歩道
  土砂降りの中で、バスを待つ時間が凄く長く感じられたが、バスが来た時は流石にほっとした。
  
  雲井林業のバス亭から、JRバスに乗り酸ヶ湯経由で青森に向かった。



ルート

東京〜新幹線、八戸
〜バス奥入瀬・石ヶ戸
〜徒歩 奥入瀬渓流遊歩道
〜徒歩、雲井林業〜バス、酸ヶ湯
〜バス、青森

歩行2時間


駐車場

石ヶ戸 無料


トイレ

遊歩道に有り


0407/0808


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