背戸峨廊
Setogarou Ravine

江田川・背戸峨廊
  いわき市平より、夏井川沿いの磐越街道を車で行った。夏井川に平行してJRの磐越東線が走っている所である。
  JRの江田駅を過ぎ、夏井川渓谷の手前の狭い沢沿いの道(江田川)を入った所に背戸峨廊(せとがろう)入り口の駐車場がある。
  平から程よい距離にあるため、子供達を連れて良く遊びにきた所である。
  背戸峨廊とは、一体どんな意味なのだろう。調べてみると、地元出身の詩人草野心平氏が命名したとの事であった。
  背戸は文字通り、家の裏の入り口で、峨廊は画廊を読み替えたものであろう。峨は「けわしい」の意味で、廊は通路などに使用する細長い建物の意味である。
  こんな風に見てみると、何となく、この沢を命名した意味が解ってくる様だ。
  背戸峨廊は、文字の通り、狭い峡谷が走り、その両側の変化に飛んだ壁は、あたかも絵画を展示した画廊のように、美しい、見応えのある渓谷となっている。
  さらに、多数の小さな滝や綺麗な淵が連続してあり、彩を添えている。
  しかし、実際に歩いてみると、そう生易しいものではなかった。途中危険な滑りやすい所や、鎖場、梯子などもあり、転落事故の耐えぬ所(死亡事故もあった)でもあった。 
  小さな渓谷のため、気軽に来ることが出来、どうも甘く見てしまうようである。普通の登山道に比べれば、決して難しいコースでは無く、遊歩道も道標もしっかり整備されている。
  今回も子供連れで来たが、途中で激しい夕立にあった。沢沿いを引き返すには恐ろしく、避難する場所も無く、鉄砲水も怖かった。 
  何とか、上流にある三連の滝横の尾根道(周遊コース)に抜け、無事入り口に戻ることが出来、ほっとした事がある。
  その時の写真が残っているが、どの顔も疲れと安堵の表情が出ていた。今、思うと懐かしい写真である。  


ルート


常磐自動車道 いわき中央IC
〜小川町〜夏井川〜JR江田駅
〜江田川〜背戸峨廊入口
〜トッカケ滝〜釜ヶ淵〜方鞍滝
〜竜門滝〜黄金とろかし
〜竜の寝床から鹿の子滝〜三連の滝
〜尾根道〜背戸峨廊入口

歩行時間  約3時間
周遊コース 約6km
駐車場

背戸峨廊入口 無料 約10台

江田駅前 無料


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