白水浄土庭園(国史跡) いわき市平より、国道6号線を上り、JR内郷駅を過ぎて直ぐの「内郷七反田」の交差点を右に曲がり、新川にかかる阿弥陀橋を渡ると白水阿弥陀堂に着く。正式には、願成寺(がんじょうじ)阿弥陀堂と云う。 この辺の地名は内郷白水(うちごう・しらみず)と呼ばれている。何となく、清水(きよみず)や、平泉(ひらいずみ)と似た響きが感じられる。 |
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中島・反り橋 池の中にある島(中島)に架かる二つの橋を渡ると、国宝に指定されている阿弥陀堂である。この園池(えんち)は浄土曼荼羅を現世に再現したもので、浄土庭園と呼ばれ、平安後期に流行った庭園である。 この白水の他、平泉毛越寺や、宇治平等院の庭園が知られている。この庭園に、赤い反橋と阿弥陀堂が映えて、阿弥陀堂の美しさを強調している。 |
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白水阿弥陀堂(国宝) 阿弥陀堂の特徴は、露盤(ろばん)より流れる様な曲線を見せている方形の屋根の形状である。 願成寺は、1160年、当時の領主岩城則道の後室徳尼(とくあま)が亡夫の冥福を祈って建立したという。この徳尼は奥州平泉の藤原清衡(きよひら)の娘と言われ、中尊寺の金色堂や毛越寺の影響を受けたものであろう。 |
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この内郷白水と磐城平を中心とする地域は、古代は陸奥国磐城郡に属し、鎌倉時代初期には岩城氏が地頭となり、勢力を伸ばしてきたものであるが、関ヶ原の戦いで、西軍についたため、所領を没収された。 その後、旗本の鳥居忠政が、10万石の大名としてこの地(磐城平藩)を納める様になった。従って、この岩城氏ゆかりの浄土庭園は、ごく最近になって整備されたものである。 なお、内郷のこの辺は、明治以降石炭が発見され、常磐炭鉱の町として栄えた所でもある。つい最近まで、炭鉱長屋が残っていた。 |
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ルート 常磐道 いわき湯本又はいわき中央IC 〜内郷白水 白水浄土庭園〜白水阿弥陀堂 歩行 1時間 |
休憩所・駐車場 駐車場 無料 トイレ・休憩所 あり |
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