常磐線で北上し、いわきの平駅から2つ目の駅がいわき市四倉町の玄関となっている四ツ倉駅である。海岸が近いため、夏は涼しく、冬は暖かい町であった。 四倉と言うと、私の強烈な思い出はカツオであった。四倉漁港より上がるカツオを一本単位で購入し、家に持ち帰り、三枚に下ろすのである。そして、当然刺身だ。ニンニクで食べるカツオが最高であった。 捌き方にもコツがあった。脂が乗っている旬(夏)のカツオは直ぐ生きが悪くなる。 |
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そのため、切れる包丁で、切り身のエッジが丸くならないように、そして、手の温度(体温)が、切り身に懸からない様に素早く捌く必要があった。 また、生きの良いカツオの粗煮(あらに)もなかなかのものであった。潮流の関係でカツオは西の土佐と東のいわきが有名であった。かつて、江戸で人気があったのが、土佐節と磐城節であった由。 もう一つの思い出は、私の部下で技術屋のK氏は、この四倉の出身であった。彼の結婚式にはわざわざ東京より来て参列した事がある。 |
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このK氏が金槌なのである。海岸育ちの人は泳ぎも達者かと思っていたが、そうでもないらしい。 四ツ倉海岸は遠浅で広大な砂浜を持つ立派な海水浴場となっている。しかし、波が荒く、とても泳ぎを覚えられるような所ではなかった。ビーチ主体の文字通りの海水浴場であった。 さらに、四倉に限らず、、いわきの海は、水温が低いので、海の中に長く入っていることが出来なかった。 |
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今でこそ、学校にプールがあるため、そこで水泳を覚える事が出来るが、我々の世代ではプールなど無かった。ただ、川育ちの私は、川で泳ぎを覚えることが出来た。 名誉の為、付記しておくが、K氏は水泳以外はスポーツ万能の人であった。 なお、四倉は、夏のお盆にあちこちの街角で行われる「いわきジャンガラ念仏踊り」の生みの親、祐天上人の生家(1637年生)と墓(最勝院)がある所である。 |
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ルート JR常磐線 四ツ倉駅 又は 常磐自動車道 いわき四倉IC 〜四ツ倉漁港〜四ツ倉海水浴場 歩行時間 2時間 |
駐車場・トイレ 四倉漁港 あり |
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