酒田・飯盛山公園
Sakata


最上川下流 
  山居倉庫を出て、国道112号線を南西に向かう。途中の最上川に架かる出羽大橋から下流を見た写真である。
  最上川は、米沢市南部の吾妻山(2035m)北斜面を源流とする川で、米沢盆地、山形盆地を北流し、新庄盆地で西に向きを変え、出羽山地を横断し、庄内平野を作って、ここ酒田で日本海に流入している。全長232kmの大河だ。
  松尾芭蕉の 「暑き日を 海に入れたり 最上川」 と詠まれたところである。
最上川上流
  出羽大橋から最上川上流を見た写真である。ここが最上川スワンパークとなっており、冬は白鳥の飛来数が日本一のところである。
  遠く見える山並みが月山方面である。山形山地を横断する時は勾配がきつく、日本三大急流の一つに数えられているところだ。
  芭蕉は、 「五月雨 あつめて早し 最上川」 と詠んでいる。
宮野浦より鳥海山
  出羽大橋を渡り、後ろを振り返った写真である。鳥海山(2236m)が実に大きく見えるところだ。山頂には雪が残っていた。
  出羽富士(秋田富士)とも呼ばれ、東北第2の高峰である。山頂の大物忌神社は出羽国の一宮で、大和朝廷の勢力(東山道)の最北端の式内社であった。ご神体は鳥海山となっている。
土門拳記念館
  飯盛山文化公園の一角に、日本で最初の写真専門の美術館が出来ている。個人の写真美術館としては世界で唯一のものとか。
  写真家土門拳は、明治42年、酒田で生まれている。ライフワークであった「古寺巡礼」や「ヒロシマ」、「筑豊のこどもたち」、「文楽」、「江東のこども」、「日本名匠伝」等、数々の傑作を残している。
  氏の写真集を手元に持っているが、写真雑誌にも良く掲載されていた日本を代表する写真家であった。
土門拳記念館
  
その土門拳の写真が大きく引き伸ばされ展示されているのは感動的であった。まさに日本の美、日本人の心を捉えた人と云える。
  写真文化賞、紫綬褒章、勲四等旭日小舘綬章を受け、平成2年に80歳で逝去。
  尚、記念館の背後の小さな山は飯森山(標高41.8m)である。
飯森山文化公園・白鳥池
  土門拳記念館の東側に白鳥池があり、ここからは鳥海山が真正面に見える。実に景色の良いところである。
  なお、飯盛山文化公園は広い敷地内に、酒田市美術館や体育館、グランド等が併設されている。  
あじさい園
  白鳥池に隣接して、あじさい園がある。94種15300株のあじさいが栽培されており、日本有数の品種を誇るあじさいの名所となっている。
  シーズン(6/中旬から7/上旬)には盛大にあじさい祭りが行われるとのこと。
白鳥池
  今回はここで切り上げ、酒田市内に戻る。駅前の繁華街の小料理屋で昼食を取り、酒田駅より快速最上川で新庄へ向かう。
  新庄からは山形新幹線のつばさで帰京する。



ルート

 
JR羽越本線 酒田駅
〜バス 山居町下車
 
山居倉庫〜最上川・出羽大橋
〜飯盛山文化公園
〜土門拳記念館〜白鳥池

歩行 1.5時間


休憩所・駐車場

飯盛山文化公園 無料
 

0407/0808


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