一応旬の話題ということで、憲法について思うことを少々。 護憲やら改憲やら論憲やら、憲法についていろいろと議論することについていろいろと議論があるようですが(そして、その議論は憲法を憲法第9条、あるいは自衛隊の在り方、と言い換えてもほぼ同義ですが)、その議論(以下「憲法議論」ということにする)の前提となる重要なことがすっかり忘れられているような気がしてなりません。「日本国民として日本国を議論する土台」をわかっていないのに憲法議論だけしようとする政治家やマスコミばかりが見受けられるように思います。日本国民の多くは、日本語が通用し経済的に繁栄している国家という意味で、日本国を必要としているように思います。そうであれば、そのような日本国民として最も考えるべきことは、日本国の繁栄を今後どうやって維持していくのか、ということになります。憲法議論で話題となっている軍事力は、日本国の維持という点には一定の役割を果たしますが、日本国の繁栄の維持に果たす役割は必ずしも明らかではありません。シーレーンの確保、アメリカとの関係維持などの点ではプラスですが、軍事費の増大や近隣諸国との緊張増加などの点ではマイナスです。軍事力以前に、日本の現在の繁栄はどのようにもたらされきたかを考える必要があるでしょう。資源がないのに繁栄しているという現状を、単に「美しい国」や「国家の品格」といった抽象的な言葉で済ませるわけにはいきません。憲法議論の土台として確実に認識しておく必要があります。今後のために今の日本に必要なのは、憲法議論以前の、日本国の繁栄の要因についての議論であるように思います。 #まわりくどく書いていますが、実際には資源の確保とその輸送が日本の繁栄にとって極めて重大であり、 #軍事力以前に、今後の資源の確保について日本は危険な状態に向かっているように思います。 #油田は確保できるているのか?新エネルギーの方向性は決まっているのか? #物資の輸送路を担っているのは誰なのか?等々は、知れば知るほど憂鬱になれます。 #技術力とそれを守る情報管理についても同様です。 #まあ、第2次大戦の例を見るまでもなく、日本人は補給のような「直接見えないこと」について #考えるのが苦手な(精神論で済ませたがる)国民性であるように思えるのですが… |