フィナーレの歌
フィナーレの歌リスト
●与吉のテーマ
●みんな なかよしの うた
●みんなで よろこぶ うた
●たのしいうた
●おしまいのうた(「ミステリー・消えた指輪をさがせ」)
●おしまいのうた(「小さな小さなまほうつかいたちの大きな大きなぼうけんの話」)
●もしも,きみのまえに(おしまいのうた)
●フィナーレのうた「地球と手をつなごう」
●20憶光年の かなたまで
●21せいきを いきる きみと ぼく
●フィナーレのうた(のろい うた)(「昔話・うらしまたろう」
●フィナーレのうた (「昔話・したきりすずめ」
●フィナーレのうた (「昔話・はなさかじじい」
 
与吉のテーマ
ìì ì í íí
さあ みんな
手をとり 助け合い
かたを くんで
あるいていこう
にんげんは みな ともだち
ぼくらは なかま
かたを くんで
あるいていこう
 
さあ みんな
手をとり 助け合い
ちからを あわせて
あるいていこう
にんげんは みな ともだち
ぼくらは なかま
ちからを あわせて
あるいていこう
 
※「与吉のテーマ」は、メロスのように、さよを人柱にした与吉が走り、走り、走り、無事に帰ってきたときに、みんなのまえでソロでうたう歌です。劇の一番の見せ所です。最初「さあ、おれはこうして帰ってきたぞ。これからみんなで殿様のところへ行こう」なんていう内容の歌詞を考えてみたのですが、どうもしっくり来なくて、ここまで走ってきたことも、これから殿様のところへ行くことも、ぜ〜んぶうっちゃって、いつでもどこでもどんなときでも、あたりまえの「よい歌」を歌おうと決めて作ったものです。ぼくとしては、めずらしく(?)作るのに苦労したので、ちょっと愛着のある歌です。
 
みんな なかよしの うた(「つきよの もりの ものがたり」から)
ìì ì í íí
みんな なかよし
ぼくらは なかま
みどりの もりの トムソーヤー
かぜの たにの ナウシカも
みんな ぼくらの
なかまだよ
ぼくらは すすむ
はやてのように
ぼくらの あした
めざして すすむ
 
みんな なかよし
ぼくらは なかま
まほうつかいの おばさんも
こわい こわい せんせいも
みんな ぼくらの
なかまだよ
ぼくらは つくる
手と 手を あわせ
ぼくらの あした
きずいて すすむ
 
※「みんななかよしのうた」は、劇をはなれて、クラスの歌みたいにしても歌えます。ちなみに、ぼくのクラスの合い言葉は、ここ30年ぐらいずーっと「みんななかよし、ぼくらはなかま」です。子どもたちにこの歌を教えると、かならず2番の「こわい、こわい、せんせいも」のところで、うれしそうにぼくの顔を見ながら歌います。
 
みんなで よろこぶ うた(「走れにんじゃ、風にのり」から)
ìì ì í íí
ばんざい ばんざい ばんざい
わるいさむらい あやまった
ぼくらの ちからを あわせれば
できないことなんか あるものか
ぼくらは みんな ひとつの なかま
あかにんじゃ あおにんじゃ くろにんじゃ なんじゃ
てんぐに かっぱに さむらいに むらびと
みんな みんな
みんな
ともだち
 
わるいいじめっこ あやまった
ぼくらの こころを あわせれば
できないことなんか あるものか
ぼくらは みんな ひとつの なかま
あかとんぼ あおだいしょう かぶとむしに けむし
かえるに ちょうちょに ゴジラに モスラ
みんな みんな
みんな
ともだち
 
※子どもたちは、言葉をただただならべていく歌をけっこうよろこびます。ここでも1番で「あかにんじゃ あおにんじゃ くろにんじゃ、なんじゃ、てんぐに かっぱに さむらいに むらびと」と登場人物をならべています。まあ「なんじゃ」という登場人物はいませんが、2番では「あかとんぼ あおだいしょう かぶとむしに けむし、かえるに ちょうちょに ゴジラに モスラ」と、こんどは劇をはなれて、ならべています。ぼくはゴジラやモスラが好きなようで、歌の中によく登場します。
 
たのしいうた(「ガラパラゴラスをやっつけろ」から)
ìì ì í íí
た、た、た、たのしいな
たのしいな
ぼ、ぼ、ぼくらのぼうけんは
ぼうけんは
山をこえ、海をこえ
ぼくらは、めざす
ガラパラ
ガラパラしまは、ゆめのしま
たのしい、たのしいゆめのしま
ガラパラ島にはガラパラゴラスがすんでいる
た、た、た、たのしいな
たのしいな
ぼ、ぼ、ぼくらのぼうけんは
ぼうけんは
山をこえ、海をこえ
ぼくらは、めざす
ガラパラ
 
※「ガラパラゴラスをやっつけろ」は、さいしょに「つまらないうた」の「つ、つ、つ、つまらない」ではじまり、最後は「たのしいうた」の「た、た、た、たのしいな」で終わります。作曲家の直ちゃんに「つまらないうた」を見せたら、ほんとうにつまらない「つまらないうたの」メロディを作ったので、ぼくが「もうすこしおもしろい『つまらないうた』にならないかなぁ」といったら、おもしろい「つまらないうた」を作ってくれました。(ちなみに、国土社から出版されている『小さな劇の本』にのっている「ガラパラゴラスをやっつけろ」に出てくる「つまらないうた」はつまらない方の「つまらないうた」です。国土社さん、ごめんなさい。)
 
おしまいのうた(「ミステリー・消えた指輪をさがせ」から)
ìì ì í íí
さあ、みんな
手をつなごう
さあ、みんな
大きく
さあ、みんな
手をつなごう
地球の外まで
 
さあ、みんな
手をたたこう
さあ、みんな
大きく
さあ、みんな
手をたたこう
ぼくらのなかま
 
さあ、みんな
足ならそう
さあ、みんな
大きく
さあ、みんな
足ならそう
地球の外まで
 
さあ、みんな
かた くもう
さあ、みんな
大きく
さあ、みんな
かた くもう
ぼくらのなかま
 
さあ、みんな
耳 すまそう
さあ、みんな
しずかに
さあ、みんな
耳 すまそう
こころの中まで
 
さあ、みんな
目を 見はろう
さあ、みんな
しっかり
さあ、みんな
目を 見はろう
ぼくらの未来へ
 
※これは、同じような言葉とメロディが続いていくのですが、1連と2連で少し高さが違って1セットになっているので、全部で6連あるのですがセットでいうと3セットです。こんな単純なことの連続の歌は、子どもたちにとって、どんなもんかな、という気持ちもありますが、みーちゃん(ぼくの奥さん)は、「ああ、子どもたちはよろこんだよ」と言ってくれています。ほっ。
 
おしまいのうた(「小さな小さなまほうつかいたちの大きな大きなぼうけんの話」から)
ìì ì í íí
月のかがやく しずかな夜は
ひとりで しずかに 空を見てみよう
メロンのような まるい月
バナナのような 三日月も
みんなみんな 
まほうつかいの ともだちなのさ
こころのまどを ひらいてごらん
まほうつかいを しんじてごらん
ほら、ぼくらの すがたが見えてくる
 
※小さな小さなまほうつかいたちが、大きな大きなぼうけんをしたあとで、のんびり、うっとり歌ってほしいなと思って作った歌ですが、子どもたちは、こんな歌も元気いっぱいに歌うのでしょうか。作者にもよくわかりません……。
 
もしも,きみのまえに(おしまいのうた)(「ぼくらのきょうりゅう大作戦」から)
ìì ì í íí
もしも きみのまえに
きょうりゅうが でてきたら
きみは どうするだろう どうするのだろうか
てっぽうで うつのだろうか
あわてて にげるだろうか
それとも きみは
こわがらずに 手をさしのべて
なかよく きょうりゅうと あくしゅが
できるだろうか
 
※これは、タイムマシンを使ったドタバタ劇のあとで、ちょっとのんびり、うっとり歌いたいなと思って作ったものです。この後に続く、3つの歌「地球と手をつなごう」「20億光年のかたなまで」「21世紀をいきるきみとぼく」も、ゆったりと聞かせたいなという気分で作った歌です。
 
フィナーレのうた「地球と手をつなごう」(「ぼくらのおばけ大作戦」から)
ìì ì í íí
なんにもない うちゅうの かたすみに
ちっぽけな ちっぽけな
ちきゅうが うまれた
なんにもない ちきゅうの かたすみに
ちっぽけな ちっぽけな
にんげんが うまれた
 
むかし
おばけと にんげんは
ともだちだった
むかし
にんげんと もりは
ともだちだった
もりは 生きていた
おばけも生きていた
ある日
にんげんは
森を こわし
山を くずし
川を せきとめ
海を よごした
にんげんは もう おばけと であえない
にんげんは もう いのちと であえない
ぼくたちは もういちど おばけとともだちに
わたしたちは もういちど ちきゅうと手をつなごう
ぼくたちは もういちど おばけとなかよしに
わたしたちは もういちど ちきゅうと手をつなごう
ラララララ ラララ
ぼくらは みどりの もりと もりと
ともに ともに いきる
アー アー
 
※「ぼくらのおばけ大作戦」は、6年生用にたのまれて作ったので、最後にちょっと高学年ぽい歌を入れようかなと思って、この歌を作りました。このあと、1年生用にと言われて「おばけ」を少し変えたのですが、ダメでした。いつか、低学年用の「ぼくらのおばけ大作戦」を作らなければいけないと思っています。
 
●20憶光年の かなたまで(「宇宙ぼうけん・ぼくらの地球をまもれ」から)
ìì ì í íí
むかし
日本中の山の中を
オオカミが走りまわってた 走っていた
むかし
日本中の川の中を
カワウソがおよいでいた およいでいた
むかし
日本中の空の上を
トキがわたっていた わたっていた
むかし
オオカミのさけび
「ウオオ ウオオ ウオオン」
カワウソのさけび
カワウソはなんてなくんだろ
わからない
トキもときどきなくのかな
さびしいだろな
いまは もう
だれもいない 山、川、空
地球は もうすぐ 死ぬのかな
ぼくらも もうすぐ 死ぬのかな
 
ぼくらは 生きる
青いちきゅうと 空と海と 川と山と
すべての いのちと 手と手を あわせ
青いちきゅうを まもるために
ぼくらは すすむ
うちゅうの はてまで
20憶光年の かなたまで
 
※「宇宙ぼうけん・ぼくらの地球をまもれ」は、とちゅうでおだんごとプリンとアイスクリームが出てきます。なぜ、おだんごやプリンが出てくるかというと、ちょうどおだんごとプリンを食べているときに、この劇のストーリーを思いついたからです。アイスクリームはそのときは食べていませんでしたが、劇を作ったのは夏の8月でした。この劇の初演のとき、あるなかよしの女の先生が「最後の歌がなかったら、いったい何なの、この劇は!」と言って、ほめてくれました。この「20億光年のかなたまで」が、その最後の歌です。
 
21せいきを いきる きみと ぼく (「地球SOS! コンピューターウィルスをやっつけろ」「かみごんがやってきた」から)
ìì ì í íí
ひろい うちゅうに たったひとつ
ぼくらの いのちを はぐくむ ほし
それが ちきゅう
あおい うみは よぶ
クジラは ゆうゆうと しろい しおを ふきあげて
マンボウは ふとんのように ぷかぷかと うみに ういている
みんな みんな 21せいきを いきる
ぼくらの なかま
だいちに いきる
 
ひろい うちゅうに たったひとつ
ぼくらの いのちを はぐくむ ほし
それが ちきゅう
みどりの もりは よぶ
たぬきは のったりと まるい つきを みあげてる
ふくろうは かりうどのよう ぎょろぎょろと めを ひからせてる
みんな みんな 21せいきを いきる
ぼくらの なかま
だいちに いきる
 
※この歌を作ったときは、まだ20世紀でしたが、もうかんぺきに21世紀に入ってしまいました。まあ、21世紀を生きるのだから、あと97年間は歌えるからいいのかなぁ、と思うことにしました。この歌は1番の「クジラは ゆうゆうと しろい しおを ふきあげて 、マンボウは ふとんのように ぷかぷかと うみに ういている 」とか、2番の「たぬきは のったりと まるい つきを みあげてる 、ふくろうは かりうどのよう ぎょろぎょろと めを ひからせてる 」と言うあたりの歌詞とメロディラインがけっこう自分でも好きです。
 
フィナーレのうた(のろい うた)(「昔話・うらしまたろう」から)
ìì ì í íí
うらしまたろうの かめさんと
うさぎとかめの かめさんと
かけっこしたらば どっちが のろい?
かめの のろい のろいの かめ
 
かめは どうして のろいのか
おやがめ こがめ まごがめ
ながめ みじかめ おかめに わかめ
つるは せんねん かめ まんねん
 
せんべい かめかめ
まんじゅう かめかめ
そんなに いそいで どこへいく
よのなか ゆっくり いこうじゃないか
かめのように かぜのように
 
※これは、ほんとうに「かめののろい」というだじゃれだけで作ったのんびりした歌です。
 
フィナーレのうた(「昔話・したきりすずめ」から)
ìì ì í íí
むかしばなしの したきりすずめ
ほんとは ばあさん よくばりで
大きな 大きな つづらを あけて
でてきた おばけに ころされる
だけど、ぼくらは
そんな おはなし へのかっぱ
ぼくらの つくる したきりすずめ
じいさん ばあさん いい人で
したきりすずめも しんせつで
でてきた おばけは やさしいぞ
ひとつめこぞうと あくしゅを すれば
せかいが ひとつに みえてくる
のっぺらぼうと にらめっこ すれば
いつまでたっても おわらない
ぼくらは つくる みらいの はなし
 
※これは、自分たちの力で未来の話を作っていこうという、昔話をあつかいながら、目は未来に向けようという、あとの二つの昔話のフィナーレの歌とくらべると、とてもまじめな歌です。
 
フィナーレのうた(「昔話・はなさかじじい」から)
ìì ì í íí
はなさかじいさん はなさんかじいさん
ここほれわんわん ここほったじいさん
むかしばなしは たのしいな
 
こぶとりじいさん おおぶとりじいさん
シンデレラひめ しんでらあ ひめさん
むかしばなしは たのしいな
 
うらしまたろう うらしまったろうか
かぎしめたろうか かぎしまったろうか
むかしばなしは たのしいな
 
したきりすずめ きたきりすずめ
いったりきたり いったきりじいさん
むかしばなしは たのしいな
 
※これは全部だじゃれの歌です。ポチが裏の畑で「ここほれわんわん」と言って、じいさんが掘っても宝が出てこなくて怒って、ポチのしっぽを引っぱって、ふりまわし、ポチがしっぽ痛さにさけんだ「はなさんかじいさん!」。ちょっとふとった「こぶとりじいさん」。たおれて死んでしまった「シンデラアひめ」。玉手箱をあけたらけむりじゃなくて宝物がいっぱい出てきて、夜寝るときにどろぼうが心配で、うらしまたろうは、「おもてのかぎしまったろうか」「うらしまったろうか」。
 
ìì ì