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        週刊「よりよい生き方」      NO.49       02.05.12
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○ひとこと○

ほんとうの自分は、いつでもそこにいます。

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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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                      こころを開いて・・・
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「自分はこんなものではない」と言いたくなる時もありますが、そんな時こそ
正しい自己認識が必要です。自分の中にはいろいろな要素があり、どれも本当
の自分です。自分を偽ることなく、素直な視点を持つことが大切です。

自己認識する材料として「ジョハリの窓」という、自分を4つの窓に分類する
心理学用語があります。大きさは違っても誰もが「4つの私」を持っています。

1・公開の窓・・・自分が知っていて他者も知っている自分
2・秘密の窓・・・自分が知っていて他者は知らない自分
3・盲点の窓・・・自分が知らなくて他者が知っている自分
4・未知の窓・・・自分が知らなくて他者も知らない自分

一般的には、コミュニケーションの改善を目的とした手法です。
窓枠の大きさは同じですが、4つの窓の大きさを変えることは可能です。

盲点の窓は、他人に教えてもらう(フィードバック)ことで認識できます。
秘密の窓は、自己開示することで他者に知ってもらうのです。
二つの窓が小さくなれば、公開の窓が広くなります。

公開の窓が大きくなるほど相手との距離が縮まり、良好な関係が築けます。
良いコミュニケーションは、知の共有によって育まれるものです。
公開の窓が大きな人ほど、幸福感の多い人生を歩みます。


また、この窓を利用して、自己分析をすることができます。
わかっているようで、実際には、知らない部分が多いのが自分自身です。

自分を知るためには、盲点の窓を小さくする努力が必要です。
友人・知人に対して素直にならなくては、盲点の窓は小さくなりません。
フィードバックしてもらえる仲間が多いほど、盲点の窓は小さくなります。

また、自分をオープンに(自己開示)することも必要です。
自分を隠していれば、人もきちんとしたフィードバックをしてくれません。

4つの窓の中で、ほんとうは最も大きく、力を持っているのが未知の窓です。
この窓を探るためには、自分自身に問いかけなくてはいけません。

未知の窓を知るヒントを与えてくれるのが盲点の窓です。
すなおな気持ちで自らに問いかけながら、人の意見に耳を傾けられる人が未知
の窓を知り、ダイナミックな幸福感をつかむのです。

一生かかっても知り尽くせないのが自分です。
自分はこの程度と決め付ける前に、もう一度自分を見つめなおしたいものです。

自分にも人にも素直になろう。

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○今週のことわざ○

「神は見通し」

神はどんな小さなことでも見ているから、ごまかすことはできないという意味。
(ごまかすことが、自分自身を窮地に陥れます)

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○先賢のことば○

純粋で完全な悲しみは、純粋で完全な喜びと同様、不可能なものである。
(トルストイ)

不完全な人間は、完全というものを何一つ持っていません。どれほど大きな悲
しみであっても、完全ではないことを知っておきたいものです。人は倒れても、
いつかまた立ち上がり、歩きだせる、不完全な存在なのです。

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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

たとえ自分を嫌っていても、一生つき合わなければならないのが自分自身です。
自分を好きになれる人は幸福です。未知の窓を知らなくても「今ここにいる自
分」を見つめなおすだけで、好きな部分が見つかるのではないでしょうか。

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