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        週刊「よりよい生き方」      NO.57       02.07.07
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○ひとこと○

本当の自己肯定をすることが、なりたい自分への近道です。

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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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                        大いなる川の流れ
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人間を川の流れで表現するなら、自分の源流は父親と母親です。
二つの川が合流して、自分という存在ができあがりました。

両親を嫌ったり憎むことは、上流にゴミを投げ捨てるようなものです。
いくら自身をきれいに磨いても、上流からゴミが流れてこれば水は汚れます。
汚れを取り除いても、上流を清掃しなくては堂々巡りを繰り返すだけです。

自分を磨こうとするなら、まず、上流にゴミを捨てないことです。
もちろん両親とて人間ですから、完璧な存在ではありません。
長所もあれば短所もあります。

相手の欠点ばかりを見ると嫌いになりますが、マイナスしか持っていない人間
はいません。もちろんマイナスの中にもプラスがあるものです。
誰もが、どこかに取り柄を持っているのです。

両親のプラスに目を向ければ、自分にもプラス要素が流れてきます。
両親に尊敬・感謝の気持ちを送れば、やがて自身がプラスを受け取れます。
両親を好きになることが、自分を好きになって肯定することに結びつきます。

自分を見つめることは大切ですが、自分だけにではなく、両親の愛情にも目を
向けたいものです。人はみな、愛から生まれました。
一瞬であろうと継続的なものであろうと、愛のおかげで自分が生まれたのです。

愛を受け継ぐことが、私たちの使命ではないでしょうか。
両親に愛情を注ぐことで、いつの日か、自身が愛を受け取れるのです。

川の水は、上流から下流に向かって流れます。
自然の法則は、人間がどう立ち向かおうと変えることはできません。

多くの苦しみは、自然の法則に逆らうところから生まれます。
自己否定することは、自然の法則に逆らうことなのです。
流れに逆らわないで受け入れることが「生きやすさ」につながります。

私たちは、数万年の大いなる川の流れの中で生きています。
人間は誰もが、生きているだけで価値ある存在なのです。

自然の法則にそった生き方をしよう。


P.S. 子供は自分の下流です。下流にゴミを流していませんか・・・。

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○先賢のことば○

涙とともにパンを食べたものでなければ人生の味はわからない。
(ゲーテ)

寒さにふるえた者ほど太陽をあたたかく感じる。
人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る。
(ホィットマン)

苦労や悲しみがあるから、人の痛みを知ることができます。
大きな困難を乗り越えた人は、大いなる強さとやさしさを手に入れるのです。
人生には、何一つ無駄な経験はありません。

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○ひとりごと○

ことわざに「一日千秋の思い(いちにちせんしゅうのおもい)」があります。

辞典によれば、離れている恋人を思う心が切で、一日会わなければ、千年も会
わないでいるような思い・・・とあります。
千秋は千度めぐり来る秋で、千年のことです。

「千秋楽」といえば、相撲や芝居の最終日という意味があります。

私は相撲の千秋楽とダブらせて、間違った解釈をしていました。つまり
「今日が人生最後の一日になるかもしれないと思って精一杯生きなさい」
と思い込んでいました。

辞典を見るまでは大好きな言葉だったのですが・・・、日本語は難しいですね。

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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

一日千秋の思いを、友人に間違った解釈で説明したことがあります。
「ごめん、あれは間違っていた」と、謝れたのでよかったのですが・・・。
「言う前に調べろよ」と、自らに言い聞かせた苦い記憶があります。

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