◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇
週刊「よりよい生き方」
NO.73 02.10.27
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇
○ひとこと○
あなたにあたたかな心があるから、人のあたたかさを感じられるのです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは、発行者の礒ひろしです。
「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いやなことを思い出したら
-------------------------------------------------
忘れたくても、忘れられない・・・。
つらいこと、哀しいこと、情けないこと、悔しかったこと・・・。
忘れたつもりの記憶が突然よみがえって、自分を苦しめることがあります。
さみしい時ほど、つらい記憶が鮮明によみがえります。
つらかった日々を思い出せば、落ち込むこともあるでしょう。
憂鬱は雪のように積もります。
感情のうねりに飲まれると、よりいっそう辛くなります。
「忘れなくてはいけない」「忘れるべきだ」と、無理に忘れようとするほど、
過去への執着が強くなって、自分がイヤになります。自責感を強めると、現在
(いま)さえも暗闇につつまれます。
過去のいやな思い出を、どうしたら忘れることができるのでしょうか・・・。
過去のことは、忘れようとして忘れることはできませんし、無理に忘れる必要
もないのです。
過去は戻ってきません。過去を変えることもできません。
楽しいことも苦しいことも、思い出として心のどこかに残っているのであって、
現実には手の届かない所にあります。過去は虚像であって実像ではないのです。
変えることのできない過去に振り回されるのは、エネルギーの無駄遣いです。
刺激は外側からだけでなく、内側の心からも発生します。
刺激に対する反応がうまくいかないとストレスになります。
人間には理性があります。刺激と反応の間に、理性で考えることができます。
刺激に対する反応の前に、理性の力で感情をコントロールすることで、感情の
高ぶりを抑えることができるのです。
いきなり感情的になるのではなく、「ああ、今こんな気持ちなんだ」と、客観
的に観察することもできます。自分の気持ちを否定しないで、いったん受け止
めれば、マイナスの感情も、それ以上大きくならないのです。
いやな記憶がよみがえってきても、過剰に反応しないで「あ、また思い出した
よ」と、やり過ごすこともできます。やり過ごすうちに、だんだん思い出す回
数が減ります。あらかじめ、いやな記憶がよみがえったら「ストップ!」と、
心の中で叫ぶように決めておくのもよいでしょう。
自分の心をコントロールできるのは、自分だけです。
いやな思い出を忘れるのではなく、それに振り回されないようになることで、
おだやかな心を維持できるのです。
マイナスの気持ちも受け止めよう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○先賢のことば○
山の賊を破るは易(やす)く、心中の賊を破るは難し。
(王陽明)
もっとも手ごわい相手は、外側ではなくて、自分の心の中にいます。自分の心
に克つ人が、すばらしい人生を過ごせる人です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○ひとりごと○
ふと、「つらい・・・」と心がつぶやく時は「つらい・つらい・つらいと叫ん
でも幸せにはなれへんよ〜」と、節をつけて歌にします。
「つ・」と、出かかったら「つんつんつん・つらくても、がんがんがん・がん
ばろう」などと受け止めながら、言葉を変えることもあります。
「フ〜」と、ため息が出る時は「フ〜・フ〜・フッ・フッ・フ・フ・フ〜」と、
クラシック風の節をつけます。
心のつぶやきに節をつけて音楽(?)に変えると、リズムが生まれて気分も変
わります。単語で終わらせず、替え歌に変換することによって、マイナスでは
終わらせないようにしています。
マイナスの感情を引きずらないように、自分なりの工夫をしています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ご購読ありがとうございました。
----------------------------------------------------------------------
<あとがき>
「読書の秋」といって、特別のことはしていませんが、今年の読書数が346冊
になりました。年初には「量よりも質を」と考えていましたが、ここまできた
ら、今年も400冊以上読もうと思います。
----------------------------------------------------------------------
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
発行しています。 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000068952)
----------------------------------------------------------------------
○購読・解除・バックナンバーはこちらまで
http://www.bb.wakwak.com/~iso87/z1300.html
◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
週刊「よりよい生き方」 毎週日曜日発行
<ご意見・ご感想> jinkan@zb.wakwak.com
<ホームページ> http://www.bb.wakwak.com/~iso87
<発行者> 礒 ひろし (いそ ひろし)
◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
Copyright(C) 2002 Hiroshi Iso もどる