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        週刊「よりよい生き方」      NO.73       02.10.27
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○ひとこと○

あなたにあたたかな心があるから、人のあたたかさを感じられるのです。

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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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                    いやなことを思い出したら
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忘れたくても、忘れられない・・・。
つらいこと、哀しいこと、情けないこと、悔しかったこと・・・。
忘れたつもりの記憶が突然よみがえって、自分を苦しめることがあります。

さみしい時ほど、つらい記憶が鮮明によみがえります。
つらかった日々を思い出せば、落ち込むこともあるでしょう。

憂鬱は雪のように積もります。
感情のうねりに飲まれると、よりいっそう辛くなります。

「忘れなくてはいけない」「忘れるべきだ」と、無理に忘れようとするほど、
過去への執着が強くなって、自分がイヤになります。自責感を強めると、現在
(いま)さえも暗闇につつまれます。

過去のいやな思い出を、どうしたら忘れることができるのでしょうか・・・。

過去のことは、忘れようとして忘れることはできませんし、無理に忘れる必要
もないのです。

過去は戻ってきません。過去を変えることもできません。
楽しいことも苦しいことも、思い出として心のどこかに残っているのであって、
現実には手の届かない所にあります。過去は虚像であって実像ではないのです。
変えることのできない過去に振り回されるのは、エネルギーの無駄遣いです。

刺激は外側からだけでなく、内側の心からも発生します。
刺激に対する反応がうまくいかないとストレスになります。

人間には理性があります。刺激と反応の間に、理性で考えることができます。
刺激に対する反応の前に、理性の力で感情をコントロールすることで、感情の
高ぶりを抑えることができるのです。

いきなり感情的になるのではなく、「ああ、今こんな気持ちなんだ」と、客観
的に観察することもできます。自分の気持ちを否定しないで、いったん受け止
めれば、マイナスの感情も、それ以上大きくならないのです。

いやな記憶がよみがえってきても、過剰に反応しないで「あ、また思い出した
よ」と、やり過ごすこともできます。やり過ごすうちに、だんだん思い出す回
数が減ります。あらかじめ、いやな記憶がよみがえったら「ストップ!」と、
心の中で叫ぶように決めておくのもよいでしょう。

自分の心をコントロールできるのは、自分だけです。
いやな思い出を忘れるのではなく、それに振り回されないようになることで、
おだやかな心を維持できるのです。

マイナスの気持ちも受け止めよう。

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○先賢のことば○

山の賊を破るは易(やす)く、心中の賊を破るは難し。
(王陽明)

もっとも手ごわい相手は、外側ではなくて、自分の心の中にいます。自分の心
に克つ人が、すばらしい人生を過ごせる人です。

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○ひとりごと○

ふと、「つらい・・・」と心がつぶやく時は「つらい・つらい・つらいと叫ん
でも幸せにはなれへんよ〜」と、節をつけて歌にします。

「つ・」と、出かかったら「つんつんつん・つらくても、がんがんがん・がん
ばろう」などと受け止めながら、言葉を変えることもあります。

「フ〜」と、ため息が出る時は「フ〜・フ〜・フッ・フッ・フ・フ・フ〜」と、
クラシック風の節をつけます。

心のつぶやきに節をつけて音楽(?)に変えると、リズムが生まれて気分も変
わります。単語で終わらせず、替え歌に変換することによって、マイナスでは
終わらせないようにしています。

マイナスの感情を引きずらないように、自分なりの工夫をしています。

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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

「読書の秋」といって、特別のことはしていませんが、今年の読書数が346冊
になりました。年初には「量よりも質を」と考えていましたが、ここまできた
ら、今年も400冊以上読もうと思います。

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