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    週刊「よりよい生き方」      NO.95       03.03.30
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○ひとこと○

人生はいつでも、今日がスタートラインです。

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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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                    無私の愛
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もっとも崇高な愛情は、捧げるだけで見返りを期待しない「無私の愛」です。
自分以上に相手をいたわる気持ちと、誠実な行動から無私の愛が育まれます。

「無私の愛」の代表的な例が、母親が赤ちゃんに捧げる愛情です。
お母さんが赤ちゃんに注ぐ愛情には、打算や損得感がありません。

「この子が大きくなったらどうしてもらおうか」などと考えながら、ミルクを
与える母親はいません。赤ちゃんの健やかな発達だけを願って愛育します。

残念ながら子供の成長と共に、純粋な愛情が欲望に変わることがあります。
欲に執着すると、愛が苦しみに変わります。
自分の描くイメージと子供の行動にギャップができれば、怒りも生まれます。
そんな時、相手に腹を立てるのではなく、相手のとっている行動に腹を立てて
いることを認識したいものです。

愛情とは、自分の生き甲斐を誰かに託すことではありません。
愛とは、まず自分が楽しむことなのです。

愛情は短距離走ではなく、持久走です。冷めやすい愛を長続きさせるコツは、
人を愛する前に、自分自身を好きでいることです。

自分を本当に好きになれないと、人に対する行為に無理が生じます。
無理をすれば、どこかで疲れてしまいます。いつの間にか相手に対する期待感
だけが一人歩きして「こんなにしてあげたのに」と、憎しみが生まれます。

自分を好きでいられれば、なんの見返りがなくても「させていただいた」行為
だけで納得できます。幸福感の多くを占めるものは、自分に対する満足感です。

無私の愛とは、自分を殺すことではなく、自分を生かすことです。
自分を大切にするという基準なしに、人を大切にすることはできないのです。

自分を大切にして、生き生きするところから喜びが生まれます。
喜びから満足度が深まり、結果ではなく行為そのものに充実感を味わえるよう
になります。

そうなれば人からの評価を気にすることなく、なんの見返りが無くても満足で
きるのです。無私の愛は無欲の愛ですから、後悔することがないのです。

見返りを期待するのはやめよう。

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○先賢のことば○

人類はぜひとも愛することを学ばなければならない。
(アラン)

「愛すること」とは、行動を通して学ぶことです。

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○ひとりごと○

先日痛めた首の状態が芳しくないため、読書をしていません。雑誌や行間の多
い書籍は読めますが、文字の多い本を読むことが苦痛になっています。
雑誌でも、30分以上続けて読むことは困難です。

お医者さんいわく「集中力がなくなってますから仕方ないです」とのこと。
相談の結果「本が今まで通り読めるようになったら完治にしましょう」という
なんともわかりやすい結論になりました。

体を痛めて読書ができなくなったおかげで、イライラすることもしばしば。
人に「このところ導火線が短くなっていまして、ごめんなさい」と謝る始末。
これは「読書依存症」なのかもしれない・・・と、考えることも。


そこで自分なりに「本が読めない」のではなくて、「本を読まない」と考える
ようにしました。すると読書をしなくてもイライラすることが無くなりました。

ものの見方をほんの少し変えるだけで、ずいぶん気持ちが楽になりました。
なんだかメルマガに書いていることを、自分なりに実践できたように思います。

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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

近所の公園の桜が開花して、春本番を感じます。そして、もうすぐ4月です。
新たなスタートをされる方も、そうではない方も、皆様のご多幸をお祈り申し
あげます。

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発行しています。 http://www.mag2.com/  (マガジンID:0000068952)
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    <発行者>     礒 ひろし (いそ ひろし)
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