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    週刊「よりよい生き方」     NO.102       03.05.18
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○ひとこと○

苦しさは、感動を味わうためのオードブル(前菜)です。

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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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               喜怒哀楽
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人の感情には、それぞれの意味があります。
どれひとつ、不必要な感情はありません。

喜びは、生きる勇気を与えるエネルギー源です。
怒りは、自分や、自分にとって大切な人を守るために必要です。
哀しみは、人の痛みを知るための教師です。
楽しさは、つらいことを忘れさせてくれます。

感情には、それぞれ長所もありますが、短所もあります。
完全な人間がいないように、完全な感情もありません。

怒りや哀しみは、人生を破壊するほどの力があります。
喜びや楽しさに浸りすぎれば、自分の足下をすくわれます。

怒りや哀しみは、マイナスの感情と考えられていますが、プラスを生かすため
に必要なマイナスもあるのです。影がなければ光もわかりません。プラスの大
切さを実感するために、マイナスを経験しなければならないこともあります。

傷ついたり落ち込んだりするから、人は新たな希望を持つことができます。
失敗や苦労があるから、人は何かを学べるのです。
人生には、なにひとつ無駄な経験はありません。
同様に、なにひとつ無駄な感情もないのです。

さまざまな経験を生かすために、その時々の感情を大切にしたいものです。
怒りや哀しみを感じても、自分を否定しないことです。
マイナスの感情にフタをすれば、ますます自分が苦しくなります。
すべてを肯定できるようになると、自分や人を許せます。

大切なことは、ひとつの感情に固執しないバランス感覚です。
バランスが良くなれば、すべてがうまくいくようになるのです。

バランスよく生きていこう。

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○先賢のことば○

怒りは無謀を以て始まり、後悔を以て終わる。(以て:もって)
(ピタゴラス)

怒りの鎮まるとき、後悔がやってくる。
(ソフォクレス)

後悔のない人生は、怒りのコントロールによってもたらされます。

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○心のままに○

以前も書きましたが、ケガをして以来、怒りに達する導火線が短くなりまして、
5回ほど「申し訳ありませんでした」と、後から謝る出来事がありました。

5件ともプライベートの交渉ごとで、こちらの要望を通したいために大きな声
になったのですが、最低限の礼儀として「〜です 〜ます」言葉を使いました。
(こちらがお願いするのですから、あたりまえですね・・・)

いずれも望んだ結果を得られましたが、反省点も多かったと思います。
皆様「いいですよ」と言ってくださいましたが、自分が相手の立場なら、気分
を悪くしたと思います。

怒りにも表現方法があります。

「私はこのことに対して腹を立てているんです」とか、「こうしていただける
と、ありがたいのですが」と冷静な口調で言えば、感情をそのまま表現するよ
りも、相手に与えるインパクトが強くなります。
相手の感情を害するリスクも下がりますので、自己主張も通りやすくなります。

いずれにせよ、怒りをそのまま表現すると、自分も後味の悪い結末になります。
カッとなったら一呼吸おいた後、話をしたいものです。

さわやかな気持ちになれる交渉(相手との関わり)を心がけたいものです。

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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

ご心配いただきましたが、むち打ちは今月いっぱいの通院で治療終了のメドが
立ちました。完治まではいきませんが、治療後はストレッチ中心の体操で回復
させる予定です。また、怒りへの導火線も、長くしていきたいと思います。

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