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    週刊「よりよい生き方」     NO.110       03.07.13
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○ひとこと○

原因がわかっていれば、言い訳することはありません。

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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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               生き方を変えるきっかけ(1)
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以前お世話になった先生から、人の生き方を変えるきっかけには、2つあると
教えていただきました。

ひとつは、大きな災難に遭遇すること。
もうひとつは、師に出会うこと。

交通事故や事件、不慮の災害、大病を患う、大切な人との別れ、信頼していた
人の裏切り、リストラ、失業、身近な人の死・・・。
私たちはさまざまな悪いことと、隣り合わせで生活しています。

事件や天災など、避けられない不幸があるのは事実です。
事故や病気や別離の中には、心がけ次第で避けられるものがあります。

原因のない結果はありません。
不幸の原因を、知らない間に自分が作り出している場合があります。
ちいさな過ちが積もりつもって、大きな不幸を招くことがあります。
変化への対応が悪く、気づいた時には為す術(すべ)を見失うこともあります。

自然は絶えず、変化し続けます。社会も変化を続けています。
人の体は常に変化しています。他人の心も変化しています。
変わり続けるものの中で、自分の心だけは、なかなか変わろうとしません。
変わろうとしないところから、多くの苦しみが生まれます。

臨機応変に対処できる人を、知恵のある人と呼びます。
人間である以上、失敗を避けられませんが、失敗から学ぶことはできます。

知恵のある人は、ちいさな失敗を数多く体験して、事態が大きくなる前に原因
を突きとめて学び、修正するコツをつかんでいる人です。
正しいことをあきらめる必要はありませんが、間違いに気づいたら、素速く切
り捨てることも大切です。

「覆水(ふくすい)盆に返らず」といわれるように、器からあふれ出た水が戻
ることはありません。なくしたものを取り戻そうとしても、戻ってこないもの
がたくさんあります。現実を無視して取り戻そうとすれば苦しみが生まれます。

戻ってはこないものを、明らかにすることを「あきらめる」と言います。
諦めとは、事実をしっかり認識して運命を受け入れることです。
今まで自分の中にあった何かを断念したとき、人は生まれ変われるのです。
執着を捨てて、すばやく諦めることが、生きやすさにつながります。

大きな災難に遭遇した人は、生き方を変えるチャンスです。
昨日までの自分を明らかにする時、新しい道が開けます。

転んで倒れても、そこから歩いていけばいいのです。
いつからでも、生き方を変えることができるのです。

昨日までの自分よりも、幸せになろう。

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○先賢のことば○

人は再び同じ河水に浴することはできない。
(ヘラクレイトス)

私たちにできることは、今を大切にすることと、明るい未来を創ることです。

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○心のままに○

一昨日、「こんにちは!」と元気よく、下校途中の小学生から挨拶していただ
きました。僕も笑顔で「こんにちは」と応えました。

今年、見知らぬ3人の小学生から「こんにちは」と挨拶していただきました。
殺伐とした世の中で、見知らぬ大人に挨拶できる小学生は立派だと思います。

誰であろうと、挨拶していただけると嬉しいものです。
挨拶が心を温めます。挨拶は、する方もされる方も元気になります。

残念ながら僕は、通りすがりの人に、こちらから挨拶することはできませんが、
まわりの人には挨拶するように心がけています。見知らぬ人に挨拶できる小学
生がいるのに、顔見知りや家族・同僚に挨拶できない大人というものは、なん
ともさみしいものです。せめて身近にいる人には挨拶したいものです。

挨拶は人間関係の基本です。
なにかを頼むにしても、日頃から挨拶していれば話しかけやすくなります。
挨拶だけの間柄であっても、困った時に手を貸していただけることもあります。
何ごとも基本が大事です。

補足ですが、3回とも僕自身、おだやかな表情をしていたと思います。
しかめっ面をしていたら、気持ちよくなれることもなかったでしょう。

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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

多くの人が、あいさつの習慣を身に付ければ、悲しい事件も減るのではなかろ
うかと思う昨今です。せめて身のまわりから、挨拶をはじめてみませんか。

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