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     週刊「よりよい生き方」     NO.118       03.09.07
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○ひとこと○

好奇心や向上心は、人を成長させる原動力です。

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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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                無用の用(むようのよう)
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人はさまざまな苦しみを味わいながら生きています。
人間である以上、迷いや悩みをゼロにすることはできません。

心配・不安などマイナスの気持ちをすべて消し去れば、人生が明るくなるわけ
ではありません。一見役に立たないように見えるマイナスも、見方しだいでは
大いに役立っています。マイナスの気持ちがあるから、最悪の一歩手前で踏み
とどまれるのです。

マイナスの心は、車のブレーキと同じ役割を持っています。ブレーキのない車
は、プロのドライバーでさえ安全に運転できません。きちんとしたブレーキが
あるから、安心してアクセルを踏めるのです。アクセルは前進するために必要
ですが、同じようにブレーキも必要なのです。

成功するためには失敗が必要です。失敗の経験を持たない成功など、どこにも
ありません。うまくいかない悔しさを味わうから、もっとがんばろうと思える
のです。失敗の原因を見つけるから、成功する確率が高くなるのです。

多くの悲しみを経験している人ほど、喜びの多い人生を歩みます。多くの苦し
みを味わうから、人にやさしくできるのです。痛みを味わうから、謙虚になっ
て感謝できるのです。挫折や失望を味わうから、今よりもよくなろうと努力で
きるのです。暗い闇があるから、光の明るさがはっきりとわかるのです。

人生には、なにひとつ無駄なものはありません。
無用に見えるものほど、実は大用を成しています。
それだけでは役立たないものほど、人生をよくするためには必要なのです。

人が大きく成長するためには、プラスもマイナスも知る必要があります。
マイナスをたくさん経験した人が、ほんとうの意味で、プラスの多い生き方が
できるのです。

心にあるマイナスを認めて、なぜそこにあるのかを知れば、悪いことは姿を消
します。マイナスを認めることは、自分を知ることです。
自分を知るところから、大いなる道が開けるのです。

マイナスを認めよう。

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○先賢のことば○

決断と忍耐とは最も高貴な性質である。
(ゲーテ)

決断と忍耐は、夢を実現させるための必需品です。

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○心のままに○

9月1日 ランチ時のファミリーレストランには、たくさんの子供がいました。
ドリンクバーの順番を待っていたところ、小学校高学年らしき男の子が僕の後
ろにならびました。僕が行く前から置いてあった氷入りのコップを手にしまし
たので、誰かのを運んでから自分のを取ろうとしたみたいです。

僕の番がきたとき、「お先にどうぞ」と彼に譲りました。
すると男の子は「ありがとうございます」と元気よくお辞儀をしましたので、
とてもいい子だと感心しました。

男の子はジュースを注ぎ終えると、僕の方を見て「ありがとうございました」
と、にこやかにお礼を言いました。こちらは最初に「ありがとう」があったの
で、会釈してもらえれば充分と思っていただけに、感心するとともに嬉しくな
りました。心の準備ができていない僕は、笑顔で会釈するのが精一杯で、こち
らの方が恥ずかしかったくらいです。

こういう場合、大人でも二度お礼を言う人は少ないと思います。再度お礼を言
える大人さえ感心するくらいですから、このときの感動はとても大きなもので
した。このまま、まっすぐに成長してほしいものだと思いました。
僕も彼を見習って、ハキハキと「ありがとう」を言おうと思いました。

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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

社会的なマナーは学校や塾では教えてくれないと思います。親のしつけができ
ていない子供は、きちんとしたお礼を言えないと一般視されているようです。
ただファミレスで出会った男の子の場合、親が手本を示しているのではなかろ
うかと思うくらい、ごく自然な振る舞いでお礼を言えたように思います。
昔から言われる「子は親の背中を見て育つ」は、時代が変わっても生き続けて
いるようです。

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