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    週刊「よりよい生き方」     NO.176       04.10.17
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○今週のことば○

人と人との関係は、相手の刺激に対する自分の反応で変わります。

よい反応をすれば良い関係に結びつき、悪い反応をすれば関係が悪くなります。
反応をコントロールすることで、人との関係を改善することができるのです。

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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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                プラスの選択
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生物の共通点は、刺激に対して何らかの反応をすることです。気温や気候など
自然からの刺激もあれば、他者(人間だけではなく)からの刺激もあります。

人間が他の生き物と違うところは、刺激に対して本能的・感情的な反応以外に、
理性的な反応ができることです。刺激を受けてから反応を示すまでのわずかな
時間に、感情的な反応か、理性的な反応かを選択する力を持っているのです。

刺激に対してプラスの反応ができれば、よい結果が生まれて喜びや自信が生ま
れます。マイナスの反応をすれば、ストレスとなって、心身にダメージを残し
ます。プラスの反応をするのか、マイナスの反応をするのか、人間はいつでも
選択できる自由を持っているのです。

刺激の中でもストレスを生みやすいのが、予測困難な刺激です。予測できるこ
とには心の動揺も少なく、プラスの反応ができます。雨が降れば傘をさしたり、
寒くなれば厚手の服を着るなどの対応ができます。人間関係でも、相手の性格
やクセがわかっていれば、心を乱すことなく安心してつきあえます。

反対に、よく理解できていない人や、「この人はこういうタイプ」という思い
こみがある場合、予測困難な刺激や、不愉快な刺激を受けることがあります。
悪い刺激を受ければ心のバランスは崩れやすくなります。

心のバランスを崩すと、不安・心配や恐怖が生まれます。不安や恐怖が怒りや
嘆きに変わることもあるでしょう。マイナスの刺激に対して感情的になったり、
マイナスの反応をすればストレスがたまります。

怒りがより大きな怒りを生み、憎しみや恨みに変わることもあります。マイナ
スの反応が相手にマイナスの刺激を与えて、泥沼に入り込むこともあります。
こうならないためにも、プラスの反応を心がけたいものです。

ストレスの多くは、悪い刺激を受けたことではなく、刺激に対して思い通りの
反応ができなかったところから生まれます。つまり刺激に対してプラスの反応
ができれば、ストレスが大きくなることもありません。プラスの反応ができれ
ば、自分の望む形へとコントロールできるのです。

プラスの反応をするために必要なことは、心のバランスを保つことです。
心がおだやかであれば、たとえ予測できない刺激であっても、不愉快な刺激が
あっても、反応を臨機応変にプラスに変換できるのです。

おだやかな心がゆとりを生み、理性的な選択ができれば、プラスの反応が可能
です。プラスで反応すれば、後悔や自己嫌悪が生まれることもないのです。

おだやかな心は、もともと誰もが持っています。
自分に正直になれば、いつでもおだやかな心を維持できるのです。

自分に素直になろう。


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「刺激と反応」について書こうと思ったのは、先日、車を運転していて出会っ
た2件のちいさな出来事がきっかけでした。

車2台がやっとすれ違える狭い道で、僕の前を走っていた車がハザードなどの
合図もなしに道の真ん中よりも右寄りに停車しました。

「どうしたのかな〜」と思いながら様子を見ていると、助手席の人を降ろすた
めに止まったことがわかりました。車から降りた人は僕にもお辞儀をされまし
たので、気分良く車を走らせることができました。

よく考えると、自転車に乗ったおじいさんを追い越したことに気づきました。
つまり、その車はおじいさんに気を遣ったのではなかろうかと思いました。


その日の午後、銀行の駐車場で、対向車がきましたので左によって通り抜けよ
うとすると、対向車がいきなり右にハンドルを切りましたので、ABSを作動
させて止まりました。衝突は避けられましたが、ヒヤッとしました。

相手の方が「ごめんなさいね」と言われたので、僕は「いいですよ」と応えま
した。終始笑顔で応対できて良かったと思いました。

1回ならメルマガ・ネタにもならなかったのですが、同じ日に2回起きたため、
いろいろと考えさせられました。

どちらのケースも、僕が不機嫌な態度をとることはできましたが、そうすると
お互いにイヤな思いをしたことでしょう。マイナスではなく、プラスの反応が
できたおかげで、温かな気持ちでこの出来事を振り返れたと思います。

反応の仕方ひとつで、自分自身の気持ちへの影響がずいぶん変わることを実感
しました。


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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

僕も人間ですから、ついマイナスの反応をすることがあります。そのたびに反
省して繰り返さないように心がけるのですが・・・、ちょっとした気のゆるみ
からマイナスが出てしまいます。ここであきらめずに改善を繰り返せば、時間
がかかっても、なりたい自分に近づけるように思います。

理想とする自分に近づけるように、毎日を生きたいものですね。

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