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    週刊「よりよい生き方」     NO.178       04.10.31
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○今週のことば○

思い通りにならないから、人生はおもしろい。

足りない何かがあるから、人は前進できるのです。
もしも、すべてが思い通りになったら人の向上心は生まれず、なにかをやり遂
げた喜びを味わうこともできないのです。

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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


最近、僕が心がけているのは「人を責めない」ことです。
口に出さないことはもちろん、心の中でも誰かを責めないようにしています。

程度の差はあっても、人間なら失敗もすれば間違えることもあります。
誰かを責めるとき、自分だけは「完全無欠な人間」という錯覚に陥ります。
そんな状態になる前に、自分自身に言い聞かせるひと言があります。


「人を責められるほど、自分は立派な人間?」


誰かを責めたくなったら、僕はこんなふうに自己に問いかけます。
立派のところは「偉い人」「できた人間」など、その時々変わります。

怒りやいらだちを感じた時、心の中でつぶやくと、なぜか心が落ち着きます。
この言葉をゆっくり声に出してみると、約5秒かかります。つまり5秒間の間
(ま)を置くことで、自分の平常心を取り戻せるようです。

高いところから見下ろせば相手を責めたくなりますが、相手と対等か、それよ
りも自分を下げた立場に置いてみれば、人を責めることもありません。
そもそも人間には、上下関係など存在しないのではないでしょうか。


違う視点で考えれば、自分のさまざまなミスを、何も言わずに許してくれる人
が周りにいるのではないでしょうか。自分のいたらなさを、じっとこらえてく
れる人がいるのではないでしょうか。

くじけそうになったとき、温かな視線を送ってくれる人がいます。
言葉にしなくても、自分を応援してくれる人がいます。

たとえ今、孤独を味わっていても、遠くから気にかけてくれる人がいます。
今、闇の中にいても、あなたが光に向かって歩くことを願う誰かがいるのです。

人は一人で生きるのではなく、さまざまな人たちと、何らかの関係を持ちなが
ら生きています。人と人の間には、言葉にならない「思い」が行き交っている
のではないでしょうか。


人を責めないことと並行して「人を許すこと」も心がけています。
人を許すことは、自分が誰かから許されることでもあるように思います。

人はお互い許し合って、生きているように思います。


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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

以前、ある人に教えていただいた言葉をご紹介します。

「人間の値打ちを決めるのは、どれだけ人を許せたか・・・。人を許すことに
よって、人間の値打ちが高まる」

この言葉をかみしめながら、ひょっとすると、一番許せないのは自分自身かも
しれない・・・などと考えることもあります。

人を許すことと同様に、自分を許すことも大事だと思います。

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